【採用担当者向け】カンパニー制とは?注目される背景やメリット・デメリットを解説

企業の組織づくりは、採用活動にも大きな影響を与えます。特に近年、多くの大企業で導入されているのが「カンパニー制」です。
企業の中に小さな会社のような単位をつくることで、組織の柔軟性やスピード感を高めることができると言われています。
そこで本記事では、カンパニー制が導入される理由や、採用におけるメリット・デメリットを解説します。
▼採用担当者様へ:会社見学と仕事体験の採用/求人サイトのWorkWork(わくわく)ポータルへ掲載しませんか?

目次
カンパニー制とは?
カンパニー制とは、ひとつの企業の中に複数の子会社を設けるような仕組みのことを言います。
主なカンパニーの区分は事業部ごとに行われ、独自に収益や経営を担います。多くの事業を抱える大企業に適している制度です。
たとえば、ある電機メーカーであれば「映像機器カンパニー」「通信カンパニー」「エネルギーソリューションカンパニー」といった形で事業ごとに分けられます。
各カンパニーが責任を持って事業を運営することで、組織の効率化や競争力の強化を図るのが狙いです。
カンパニー制が注目される背景
カンパニー制が注目されている背景には、企業を取り巻く環境の変化があります。
市場の変化が早く、競争が激しくなる中で、従来のように本社で一括管理していると意思決定が遅れ、チャンスを逃してしまう可能性があるのです。
同業他社に差をつけられないためにも、カンパニー制を導入することで、各事業(カンパニー)がスピーディーに業務を遂行させることができるでしょう。
導入の目的
意思決定のスピード化はもちろんですが、カンパニー制を導入する目的は他にもあります。
・責任の明確化:どの事業が利益を出しているのか、課題を抱えているのかがわかりやすい。
・事業ごとの独自性:各カンパニーが独自の戦略を立てやすくなる。
社員にとっても、自分の所属するカンパニーのミッションや役割が明確になるため、働く方向性を意識しやすいという特徴があります。
採用におけるカンパニー制のメリット
ここからは、採用においてカンパニー制がどんなメリットがあるのかお伝えしていきます。
仕事内容を具体的に伝えやすい
特に大企業に応募する際、候補者は「入社後にどんな仕事をするのか」が見えにくいことがあります。
一方で、カンパニーごとに採用を進めれば、「通信カンパニーでのエンジニア」「エネルギー事業カンパニーでの営業」といった形で、より明確に仕事内容を伝えることが可能です。
それにより、候補者は自分のキャリアを描きやすくなり、安心して応募できるはずです。
採用スピードが上がる
人材の必要性を本社で判断するのではなく、各カンパニーが現場の状況を踏まえて判断できるため、スムーズに採用活動を行えます。
市場の変化に応じて、柔軟に採用できるのは大きなメリットです。
候補者へのアピールにつながる
カンパニー制は、「大企業の安心感」と「小さな組織ならではの挑戦できる環境」の両面からアピールすることができます。
安定と挑戦が両立できる企業は、候補者にとっては魅力的にうつるでしょう。
カンパニー制の採用におけるデメリット
一方で、カンパニー制を取り入れる上で懸念される点もあります。導入の前に以降のデメリットは把握しておきましょう。
全社としての一体感が弱まりやすい
カンパニーごとに文化や方針が異なると、同じ会社で働いているにもかかわらず、一体感や共通の価値観が薄れてしまう可能性があります。
採用担当者としては「会社全体の理念」と「カンパニーごとの特色」の両方を候補者に伝える工夫が必要です。
採用基準のばらつきが生まれやすい
各カンパニーが独自に採用活動を行う場合、評価基準や求める人物像が統一されにくくなります。
そのため、入社後に「思っていた人物像と違う」というミスマッチが起きやすくなる可能性があります。
役割の重複によるコスト増加
従来であれば、本社に集約される人事・経理といった部門を、カンパニー制ではそれぞれのカンパニーに設置するケースが多いです。
その結果、コストが重複しやすくなり、採用活動に割ける予算やリソースが圧迫される可能性があります。
▼採用担当者様へ:会社見学と仕事体験の採用/求人サイトのWorkWork(わくわく)ポータルへ掲載しませんか?

まとめ
企業の中にいくつもの小さな会社を作り、業務の効率化を図る「カンパニー制」。特に、多くの部門を持つ規模の大きな企業にとっては、メリットのある制度だと言えます。
採用の場面においても、採用活動のスピード化や、候補者へのアピールになるなど多くのメリットがあります。
その一方で、会社の一体感が弱まったり、コストが重複しやすくなったりとデメリットも存在します。
導入をお考えの担当者の方は、この仕組みを正しく理解することから始めましょう。
自社の採用活動において、カンパニー制の特徴を上手く活かすためにも、本記事でお伝えした基礎知識を参考にしてみてください。
\こちらもおすすめ/