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【元僧侶が語る】お坊さんに資格は必要なし!取得しておきたい資格を紹介

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「お坊さんの仕事に興味があるけれど誰でもなれるの?」

「専門職のように感じるけれど、資格は必要なの?」などと感じている方に向け、元僧侶である私が資格の必要性について解説します。

前提として僧侶になるには、事前に資格を取得する必要はありませんが、取得しておきたい資格はあります。

本記事では、僧侶になるには資格取得が必須ではない理由、取得しておきたい資格、身につけておきたいスキルを1つの記事にまとめました。

他ではない体験情報をもとにした情報をお探しの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。


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僧侶になるには資格の必要は必要なし!その理由とは

僧侶になるには、事前に資格を保有しておく必要はありません。

僧侶になる資格は、所属する宗派ごとに定められた規則があるため、金融業界で例えるFP資格のような資格試験がないのです。

しかし、宗派によっては僧侶になるための単位が履修できる大学を卒業していたり、規定の筆記試験に合格したりなどの基準を設けています。

お経の唱え方や法衣の着方、一つひとつの所作は修行中に学べるため、事前に資格を取得する必要はないのです。

僧侶を目指す人が取得しておきたい資格一覧

僧侶を目指すのに、事前に取得しなければいけない資格はないものの、取得しておきたい資格はあります。

必須の資格ではありませんが、取得していると僧侶の仕事で役立つ資格は「普通自動車第一種運転免許」と「書道関連の資格」の2つです。

普通自動車第一種運転免許

僧侶になる前に普通自動車第一種運転免許を取得しておくと、葬儀やお盆参りなどの出向時に役立ちます。

僧侶の仕事は、基本的にお寺の中で完結する仕事ですが、檀家の葬儀や法事、お盆などのタイミングでは移動が必須となります。

徒歩や自転車で移動できる範囲であれば、普通自動車第一種運転免許を取得せずとも移動できますが、基本的には車での移動です。

僧侶は葬儀でお経を唱えるときに着る法衣と移動中の法衣は異なるため、法衣一式を入れる大きめの鞄を持ち歩きます。

法衣鞄の大きさは、64cm×40cm×12cmが多く、自転車の荷台にくくりつけての移動は困難です。

つまり僧侶として働くうえで、普通自動車第一種運転免許を取得していないと、出向できないため、取得が推奨されているのです。

書道関連の資格

僧侶の仕事は、毛筆を使って人様に字を見せるシーンが多いため、書道関連の資格を取得しておくのがおすすめです。

【僧侶が毛筆を使うシーン】

  • ・塔婆
  • ・白木の位牌
  • ・御朱印など

お寺で御朱印をお願いしたとき、書いてもらった字が達筆なのと、汚い字なのとをイメージしてみてください。

達筆な方に書いてもらうと満足感があっても、汚い字で書かれた御朱印は不満に感じる方もいるでしょう。

書道関連の資格を取得しなければいけない規則はないものの、書道や習字に通った経験があるかが問われる業界なのです。

ちなみに私は書道や習字に通った経験がないまま僧侶になったため、勤務後の自由時間を使って字の練習をする結果となりました。

僧侶になるうえで身につけておきたいスキル

僧侶になりたいと考える方は、資格の有無だけでなく、以下のような身につけておきたいスキルもあります。

  • ・コミュニケーションスキル
  • ・PCスキル

いずれも僧侶以外の仕事でも必要なスキルと言えますが、なぜ僧侶の仕事でスキルが求められるのか、実体験をもとに解説していきます。

コミュニケーションスキル

僧侶の仕事をするうえでコミュニケーションスキルが必要なのは、檀家の方と接する機会が多いためです。

例えば葬儀やお通夜の場では、大切な家族が何かしらの理由で亡くなってしまい、遺族は悲しんでおります。

僧侶の業界で言うコミュニケーションスキルとは、遺族に対し寄り添った接し方ができるかが重要なのです。

高齢の家族が亡くなった場合「父(母)は長生きした」と、どこか安堵したような態度の方が多い反面、若くして家族を亡くした方は悲しみに溢れています。

実際私は、7歳のお子さまが交通事故で亡くなった遺族の葬儀を担当した経験があります。

遺族が置かれている状況や亡くなった方の人柄などを瞬時に把握し、適切な接し方ができるかが大切です。

PCスキル

僧侶の仕事は一見すると、葬儀や法事でのお経、塔婆や白木の位牌、御朱印などの書き物をする仕事とイメージを持たれますが、実際はPC作業もあります。

経理やお守りの在庫管理、メール対応など、言わば事務や総務の業界で勤める仕事内容が多いのです。

実際に私はお守りの管理を担当していた経験があり、日々の在庫管理やお守り業者との打ち合わせなど、幅広く対応していました。

また観光寺院では「お寺について紹介したい」という広告のお声がかかるケースも多く、電話やメール、Zoomなどでのやり取りがあります。

使うソフトはWordとExcelなのか、GoogleドキュメントとGoogleスプレッドシートなのかなど、お寺によって異なります。

MicrosoftのPowerPointやOutlook、Accessなども使ったり専用のソフトを導入していたりするお寺もあるため、PCスキルは必須です。


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まとめ

本記事では、修行時代を含めて14年間僧侶として働いていた私が、僧侶になるには資格が必要ないのか、取得しておきたい資格は何かを解説しました。

僧侶になるには事前に資格を取得する必要はなく、宗派ごとに定められた規則に則って修行をして初めてなれる仕事です。

しかし僧侶になれたとしても、普通自動車第一種運転免許や書道関連の資格を取得しておかないと、働いてからの仕事が制限されてしまいます。

また檀家の方と接するうえでのコミュニケーションスキルやPCスキルも必要になるため、修行すれば誰でもなれるとは言い切れないのです。

修行の大変さだけでなく、取得しておきたい資格や身につけておきたいスキルがあるからこそ、一種の専門職と言えます。

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ライター紹介

柴﨑 祐介

フリーライター

目指せ「頑張りが報われる環境作り!」|「関わった人がみんな”なりたい自分”を目指せる環境を整えること」をモットーに活動中|自分らしく前向きになれるヒントをお届け|僧侶から民間企業に転職した経験をもとに執筆していきます!
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