やる気は不要? フロー状態に入れば仕事が勝手にはかどる理由

つい何かに没頭して時間が経つのすら忘れてしまったような経験はありませんか?
それはもしかしたら完全に集中している「フロー状態」に入っているのかもしれません。嫌な仕事でも、このフロー状態に入れば勝手にはかどるでしょう。
しかし、意図してフロー状態に入るのは難しく感じるかもしれません。
そこで本記事では、フロー状態に入るための条件やフロー状態を維持するための工夫について紹介するので、ぜひ参考にして仕事の生産性を上げてください。
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目次
フロー状態とは?
フロー状態とは、心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した概念で、人が深い集中力を発揮し、時間を忘れるほど没頭する状態のことを指します。
この状態では作業効率が劇的に向上し、創造力や生産性が最大限に引き出されます。スポーツ選手が試合中に「ゾーン」に入るような感覚に近く、仕事や勉強の場面でも同様の現象が起こります。
チクセントミハイによると、フローに入るためには適度な難易度の課題に取り組み、明確な目標を持ち、即時のフィードバックを受けながら作業を進めることが重要とのことです。
フロー状態に達すると脳の雑念が減少し、タスクに対する集中力が飛躍的に向上するため、仕事の生産性が大きく向上します。
(参考:熊本大学「第74回 フロー理論とは? ‐学習への応用の可能性」)
やる気は不要? フロー状態になると仕事の生産性が向上する理由
フロー状態に入ると、集中力が極限まで高まり、余計な思考や外部の雑音が気にならなくなります。この状態では、作業に完全に没頭できるため、通常の数倍の速さでタスクを処理することが可能になります。
通常、仕事を進める際にはモチベーションが必要だと考えられがちですが、フロー状態ではやる気が不要になります。これは、作業自体が楽しくなり「自分から進んでやりたい」という気持ちが生まれるためです。
フロー状態に入ると、報酬や外的なプレッシャーがなくても作業に没頭できるようになり、結果として高い生産性を維持できます。
フロー状態に入るための5つの条件
フロー状態に入るための条件は次の5つです。
・明確な目標を設定する
・適度に難しい課題を選ぶ
・即時のフィードバックを得る
・注意を完全に仕事に向ける
・外部からの刺激を排除する
条件を満たすほどフロー状態に入りやすくなるので、必ずそれぞれチェックして実践しましょう。
明確な目標を設定する
フロー状態に入るためには、まず「何を達成したいのか」という明確な目標を設定することが重要です。
目標が漠然としていると集中力が分散し、フロー状態に入りにくくなります。タスクを細分化し、達成可能な小さな目標を設定することで、スムーズにフロー状態に移行できます。
適度に難しい課題を選ぶ
フロー状態は簡単すぎる作業ではなく、自分のスキルレベルに合わせた適度な難度の課題に取り組むことで発生します。
難しすぎると挫折しやすく、簡単すぎると飽きてしまうため、自分の能力を少し超えるレベルのタスクを選びましょう。
即時のフィードバックを得る
作業の進捗が明確にわかると、フロー状態に入りやすくなります。
例えば、進捗を可視化するチェックリストや作業時間を記録するツールを活用すると、即時フィードバックを得られ、モチベーションを維持しやすくなります。
特に、作業時間を管理できるポモドーロタイマーや、自然と手が止まったタイミングで休憩を取るフロータイム・テクニックが効果的です。
注意を完全に仕事に向ける
フロー状態に入るためには、注意力を目の前の仕事に全集中させることが不可欠です。
マルチタスクを避け、作業に没頭できる環境を整えることで、集中力を高めましょう。
外部からの刺激を排除する
スマホの通知や周囲の雑音は、フロー状態に入る大きな妨げとなります。
仕事中は通知をオフにする、静かな作業スペースを確保するなど、外部からの刺激を徹底的に排除して仕事のみに集中する環境を整えましょう。
フロー状態を活かせる分野
フロー状態はどんな仕事にも活用できますが、特に相性の良い仕事もあります。
以下で紹介する仕事をしている人は、ぜひ積極的にフロー状態を活用して仕事の生産性を上げましょう。
クリエイティブな仕事
デザイナーやライターといったクリエイティブな仕事では、フロー状態に入ることでアイデアが湧きやすくなり、高い生産性を維持できます。
デザイン作業では、細部に集中することでスムーズに作業が進み、ライティングでは言葉が自然と流れるように紡がれる感覚を得られます。
また、クリエイターにとって、フロー状態は作品の質を向上させる重要な要素となることもあります。そのため、できるだけフロー状態に入りやすいような環境を整えましょう。
プログラマーやエンジニア
プログラマーやエンジニアのコーディング作業は論理的思考が求められるため、フロー状態に入ることで複雑な問題をスムーズに解決できるようになります。また、フロー中はコードのバグを発見しやすく、効率的に開発を進めることができます。
特に、エンジニアは長時間の集中が求められるため、外部からの刺激を排除して、タスクを明確にすることがフロー状態に入るカギとなります。
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まとめ
フロー状態に意図して入れれば、仕事の生産性が大幅に向上し、収入や成績アップにつながります。
フロー状態に入るためには環境が重要になるので、本記事で紹介した内容を参考に、集中できる環境を整えてくださいね。
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