学芸員の仕事とは?役割・必要なスキル・やりがいを徹底解説
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学芸員は、博物館や美術館などで資料の管理や展示の企画、子どもに文化や歴史を広く伝える役割を担っています。
人々が文化や楽しむための橋渡し役として勤務する魅力の多い仕事ですが、実際に我々が目にするのは案内の姿だけです。
来館客の少ない平日や、閉館後などはどんな仕事をしているのでしょうか?
本記事では、学芸員の仕事内容や必要な資格、やりがいについて詳しく解説します。
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目次
学芸員ってどんな仕事?
学芸員は文化財や資料を調査・保存し、それを活用して展示を企画する専門職です。
博物館や美術館だけでなく、科学館や植物園、地方の資料館などさまざまな施設で活躍しており、出会うことも多いでしょう。
学芸員の仕事は、資料を大切に保管するだけでなく、教育活動においてその価値を大切に伝えることも含まれます。
また、地域文化の発展にも貢献でき、多くの人に影響を与えられるやりがいのある仕事です。
学芸員の仕事内容
学芸員のおもな仕事は以下の通りです。
●資料の収集と管理
●展示の企画と運営
●調査・研究活動
●教育プログラムの実施
それぞれ詳しく解説していきます。
資料の収集と管理
学芸員の基本的な仕事の一つが、資料の収集と管理です。
文化財や作品を適切な環境で保存し、その価値を広く伝える準備をします。
特に文化財によっては管理が難しく、適切な湿度や室温で管理しなければなりません。
また、寄贈された資料や新たに購入した作品を分類・記録データベース化することも重要な業務の一つです。
展示の企画と運営
展示の企画と運営ではテーマを設定し、それに沿った展示資料を選び、来館者が興味を持ちやすい構成を考えます。
たとえば、ゴッホやモネなどの有名な画家にフォーカスした展示や、エジプト展のような文化にフォーカスした展示などが企画展示として挙げられます。
企画展示は、学芸員の仕事の中でもクリエイティブな要素が求められるだけでなく、施設の評価にも関わる重要なものなのでやりがいは大きいと言えます。
調査・研究活動
学芸員は、展示や資料の背景を深く理解するために調査や研究を行います。
収集した資料や文化財に関する論文を執筆したり、専門書を出版したりすることもあります。
論文の発表により学術的な成果を残すことで、施設全体の知名度や価値を高めることが可能です。
教育プログラムの実施
学芸員は、定期的に教育プログラムを企画して子どもから大人まで、さまざまな年代の来館者の学びをサポートします。
たとえば、子ども向けのワークショップや大人向けの講演会、ガイドツアーなど、施設によってさまざまなプログラムがあります。
教育プログラムは文化財や資料の価値をわかりやすく伝えることを目的とし、施設の魅力を高める大切な役割を担っています。
学芸員になるには?
学芸員は、博物館法で定められた国家資格です。
そのため、学芸員になるためには特定の条件を満たして資格を取得する必要があります。
ここからは、学芸員になるための2つの方法についてそれぞれ解説していきます。
●大学または短期大学で学芸員修了を修了する
●指定された科目を履修して学芸員資格を取得する
大学や短期大学または専門学校で学芸員課程を修了する
学芸員資格を取得する最も一般的な方法は、大学や短期大学、専門学校で学芸員課程を修了することです。
この課程では、文化財の保存や展示、教育に関する活動に関する専門的な知識を学びます。
目指せる学部は文学部、芸術学部、国文学科、史学科、地理学科などです。
学部によってカリキュラムの有無が変わるので、学芸員を目指して大学受験をする場合は事前に調べておきましょう。
指定された科目を履修して学芸員資格を取得する
学芸員資格は、文部科学省が定める指定科目を履修し、必要な単位を取得することで得られます。
また、受験資格を得るためには学歴や実務経験などの要件を満たさなければなりません。
学芸員課程を修了するよりも難易度は高くなるため、目指すならカリキュラムを経ておくのがおすすめです。
学芸員のやりがいと課題
学芸員のやりがいは文化や歴史、芸術を多くの人に伝え、次世代に継承していくことにあります。
また、企画展示をおこなって来館者から感動の声を聞くことは大きな達成感を得られます。
歴史や文化に興味のある人は、興味のあるものを扱う仕事に就けるメリットもあります。
一方、学芸員は資格を取得しても人員に空きが出ないと募集がおこなわれないため、志望する施設に入職する難易度は高いのがデメリットです。
また、学芸員は一般的に年収が250万円~400万円程度と低めの職業なので、稼ぎたい人には向いていません。
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まとめ
学芸員は、文化財の保存と活用を通じて、社会に貢献する重要な役割を担っています。
資料の収集・管理や展示企画、教育活動など幅広い業務が求められますが、その分やりがいも大きい職業です。
文化や歴史に興味があり、人々に感動を与えたい人は、本記事を参考に学芸員を目指してみてください。
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