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サンリオピューロランドV字回復の秘訣は「聴く対話」?AI時代に求められる傾聴の力

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「ハローキティ」や「マイメロディ」といった愛らしいキャラクターたちに囲まれた夢のテーマパーク「サンリオピューロランド」。近年、V字回復を遂げたことは、多くの方にとって魅力的なニュースではないでしょうか。一体どのような秘訣があったのか、気になる人も少なくありません。

今回は、その立役者である株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢氏と、株式会社Lively代表取締役の岡えり氏が登壇したイベント「Active Listening Talks」での対談内容をもとに、サンリオピューロランドのV字回復を支えた「聴く対話」の驚くべき力について紹介します。AI時代にこそ求められる「聴く力」が、どのように個人や組織を変革させるのか、初めての方にも分かりやすく解説していきます。

サンリオピューロランドV字回復の舞台裏「聴く対話」の力

特別な秘策ではなく「聴く」ことから始まった変革

サンリオピューロランドのV字回復と聞くと、壮大な戦略や画期的な施策があったと想像するかもしれません。しかし、小巻氏の言葉は、私たちの予想を良い意味で裏切るものでした。

イベント告知画像

「私だけが特別ではなく、秘策があってテーマパークを奇跡のように蘇らせたわけではないんです。本当に1人1人の心のドアをノックして『何がやりたい?』『どうしたらいいと思うの?』本当にその対話の繰り返しのなかで、みんなで頑張った結果なんです」(小巻氏)

これは、特別な才能や資金がなくても、日々の「対話」を積み重ねることで、個人も組織も大きく変われる可能性があるという、私たちに大きな希望を与える言葉ではないでしょうか。小巻氏が赴任した当時、ピューロランドは多くの課題を抱え、社員の方々もどこか下を向いている状態だったそうです。そこから始まったのは、1on1や朝礼を通じて「一人ひとりの声に耳を傾ける」という地道な取り組みでした。

プロフィール:小巻 亜矢 氏

小巻亜矢氏 ポートレート

株式会社サンリオエンターテイメント 代表取締役社長/サンリオピューロランド館長。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了後、サンリオに入社。対話と共感を重視した独自のマネジメントで、ピューロランドの業績をV字回復に導きました。

視線が「下から上へ」変わる瞬間:「対話フェス」の魔法

組織が活力を失っている時、まず何から手をつければ良いのでしょうか。小巻氏は、部署間の壁を越えた「対話フェス」というユニークなワークショップを導入しました。多種多様な職種の社員が、フォークダンスのように相手を変えながら、自分が所属する部署と「好きなもの」だけを名乗り合うというシンプルな取り組みです。これが社員の心に大きな変化をもたらしたといいます。

「目を見ないでおこうと思って貝のように歩いてた人たちが視線を、下から上にあげてくれたんです」(小巻氏)

単に業務の話をするのではなく、「好きなもの」を共有することで、人の心が開かれ、お互いへの関心が芽生える。それは、トラブルが起きた時に声をかけ合える関係性へとつながり、結果として組織全体の生産性向上にも貢献したのです。

イベント講演風景

リーダーシップの真髄:「自分のご機嫌は自分で作る」

組織変革の話は、リーダーシップ論にも及びました。

「自分のご機嫌は自分で作るのも、リーダーの嗜みだと思うんです」(小巻氏)

これは、リーダーだけに限らず、私たち一人ひとりが心に留めておきたい言葉です。否定しない、多様な価値観を尊重する、面白がる──こうした態度が、組織に「心理的安全性」を築く土台となります。「心理的安全性」とは、組織の中で自分の意見や感情を安心して表明できる状態のことです。これがなければ、良いアイデアも、問題点も、なかなか上がってきません。小巻氏が実践したのは、指示命令型(コマンド型)ではなく、メンバーを支える「サーバント型」のリーダーシップ。複雑で変化の激しい現代において、まさに求められるリーダー像ではないでしょうか。

「聴く力」を深める3つのレベルと自己傾聴の重要性

あなたは「自分」に傾聴していますか?

対談の後半、小巻氏が会場に投げかけた問いは、私たちの心に深く響くものでした。

「皆さん人に対しての傾聴はすごく比較的頑張るんです。自分に対して傾聴していますか?」(小巻氏)

私たちは、ついつい相手にばかり意識を向けがちです。しかし、本当に相手の心を深く聴くためには、まず自分自身が整っている必要があります。

「聴く力」の3つのレベルとは

小巻氏は、「聴く力」には3つのレベルがあると語りました。

  • レベル1:音として聞く
  • レベル2:感情移入して一緒に巻き込まれる
  • レベル3:相手・自分・周囲の空気まで全方位で聴く

レベル3の傾聴に到達するには、自分の中にいる多様な「自分」──自信満々の自分、弱気な自分、頑張り屋の自分、意地悪な自分──を、否定せずに「そう思う自分がいる」と気づくことが大切だといいます。これは、自己理解を深めることで、他者を理解し、真に「聴く」ことに繋がるという示唆ではないでしょうか。

AI時代だからこそ価値を増す「聴く」と「対話」の力

「話す」より「聴く」ことの価値を再認識する:Lively 岡えり氏の活動

イベントでは、主催である株式会社Lively代表の岡えり氏も、自身の経験を交えながら「対話の連鎖の力」について語りました。

岡えり氏 ポートレート

プロフィール:岡 えり 氏

株式会社Lively 代表取締役。作業療法士として精神科等で従事後、専業主婦を経て個人対話セッションをスタート。「人は話を聴いてもらうだけで元気になる」と確信し、2020年にLivelyを創業。「聴く」を新しい働き方の選択肢として社会に広める活動を展開しています。

岡氏が個人対話セッションを始めた当初、自信のなさから「私なんかと話さないでいいですよ」と相手に伝えてしまうこともあったそうです。そんな岡氏を変えたのは、あるお客様の一言でした。

「私はね、あなたと話しに来てるんですよ」(50代のお客様)

この一言が転機となり、岡氏は対話の姿勢を根本から変えます。カウンセリングでも、ティーチングでも、コーチングでもなく、ただ「まっすぐ向き合い対話を続ける」ことで、人がポジティブに変化していく場面を何度も目の当たりにしたといいます。Livelyは2022年、「子育てで鍛えられた能力」に関するアンケートを実施し、その上位3つが「思いやり」「柔軟思考」「傾聴力」であることを発見しました。履歴書には書きにくい、しかし社会で非常に価値のあるこれらの力を活かす場をつくること。それこそが、Livelyが「アクティブリスニング」(積極的傾聴)を社会に広げる理由なのです。

現代社会が抱える課題と「聴く力」の必要性

AIの進化が止まらない現代。業務の効率化が進む一方で、「自分が何を望み、何に傷つき、どこに向かいたいのか」という自己認知の力、そしてそれを他者と共有する対話の力は、ますますその価値を高めています。

多くの組織が人手不足、採用難、エンゲージメント低下、1on1の形骸化、管理職の疲弊といった課題を抱えています。これらの根底には、コミュニケーション不足や「聴く力」の欠如があるのではないでしょうか。Livelyが目指すのは、この「対話の力」をより多くの組織と個人に届ける「アクティブリスニングの社会実装」です。組織の規模や業種を問わず、対話の文化を育てることは可能です。

「聴く」を学び、未来を拓く:Livelyのサービス

今回のイベントを通じて「うちの組織でも対話の力を育てたい」「個人のエンゲージメントを高めたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。Livelyは、アクティブリスニングを起点に、様々なサポートを提供しています。

法人向けサービス

企業が抱える様々な組織課題に応じて、最適なプログラムを提案します。

  • アクティブリスニング研修: 営業力向上、心理的安全性の醸成、チームビルディング、DEI推進、リーダー育成など、貴社の課題に合わせた研修を設計します。
  • 採用・定着・エンゲージメント向上の伴走支援: 研修だけでなく、対話の文化を組織に根付かせるための継続的なプロセスを、伴走者としてサポートします。

まずはお話を聞かせてください。貴社の状況に合わせて、最適な進め方を提案してくれるはずです。
▶ 法人向けお問い合わせ:https://about.lively-talk.com/contact/

個人向けサービス

個人がアクティブリスニングを学び、生活や仕事に活かしていくためのプログラムも用意されています。

  • オンライン傾聴サービス「LivelyTalk」: 話したい人と聴き手をつなぐプラットフォーム。孤独を感じた時、誰かに話を聞いてほしい時に、あなたの声に耳を傾けてくれる場所があります。
  • アクティブリスニング協会 認定講座: アクティブリスニングを体系的に学べる6時間の認定プログラム。段階的な資格制度もあり、自身の「聴く力」を向上させたい方に最適です。第2期も募集開始されているようですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
  • 聴く仕事ラボ: アクティブリスニングを仕事にしたい個人を支援するコミュニティです。

今後のイベント予定

「Active Listening Talks」は、2026年も継続的に開催が予定されており、今後も各分野の有識者が登壇します。

  • ・5月28日:白井智子氏(CHEERS株式会社CEO)
  • ・6月10日:精神科医Tomy氏(SNSインフルエンサー/メンタルヘルス領域)
  • ・7月7日:辻秀一先生(スポーツドクター/著書『スラムダンク勝利学』)

まとめ|AI時代に「聴く力」で個人と組織を豊かに

サンリオピューロランドのV字回復は、派手な戦略ではなく、「一人ひとりに耳を傾ける」という、最も人間らしいコミュニケーションの力によって成し遂げられました。小巻氏と岡えり氏の対談から得られる最も大きな気づきは、「聴くこと」は特別なスキルではなく、誰にでも実践でき、そして計り知れない可能性を秘めているということです。

AIが私たちの生活に入り込む時代だからこそ、人間同士の温かい対話、そして自分自身の内なる声に耳を傾ける「傾聴力」が、個人も組織も豊かにする鍵となるでしょう。あなたの職場や家庭でも、今日から「聴く」ことを意識してみてはいかがでしょうか。きっと、これまで見えなかった景色が見えてくるはずです。ぜひ本記事を参考に、対話の力を検討してみてくださいね。

株式会社Lively 関連リンク
* 公式サイト:https://about.lively-talk.com/
* LivelyTalk:https://www.lively-talk.com
* アクティブリスニング協会 認定講座:https://about.lively-talk.com/service/academy
* 聴く仕事ラボ(LINE登録):https://rp49ervz.autosns.app/line
* 法人向けお問い合わせ:https://about.lively-talk.com/contact/

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socialwire ライター

『全ての魅力にスポットライトがあたる社会実現へ』 デジタルPRのプロダクトをベースにして、顧客の魅力をより明るくよいものに“魅せる”活動をしています。

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