104 view

転職・中途

早期退職制度を利用するとどうなる? メリットや転職先の探し方を解説

\ この記事をシェア /

歴史的な円安による原料費の高騰や賃金上昇を受け、企業は人員削減や事業の見直しを余儀なくされています。

その結果、早期退職を募集する企業が増えており、東京商工リサーチの調査によるとその数は前年と比べて1.5倍で年間1万人ペースです。

早期退職制度というと多くの退職金がもらえる一方で、再就職に対する不安を抱く人も少なくありません。

本記事では、早期退職制度を利用するメリットや転職先の探し方について解説するので、早期退職制度について知りたい人はぜひ参考にしてみてください。


▼採用担当者様へ:会社見学と仕事体験の採用/求人サイトのWorkWork(わくわく)ポータルへ掲載しませんか?

WorkWork:わくわくポータル(会社見学と仕事体験の採用/求人サイト)
WorkWork:わくわくポータル(会社見学と仕事体験の採用/求人サイト)

早期退職制度とは?

引用:東京商工リサーチ

早期退職制度は企業の従業員が定年を迎える前に退職できる制度のことです。早期退職制度を利用すれば退職金の割り増しや再就職支援など、通常の退職に比べてメリットがあります。

早期退職制度の大きな特徴は、強制力がないことです。利用するかどうかは従業員の意思に委ねられ、企業側から勧奨されることはありません。

また、希望して制度に応募しても基本的には自己都合ではなく会社都合の退職となるため、退職届を書く必要がなく失業保険も短い待期期間で受け取れます。

リストラや希望退職との違い

会社を退職するには早期退職制度以外にも色々なパターンがありますが、それぞれ要件が違います。

早期退職制度と比較してどう違うのか確認しておきましょう。

リストラとは

リストラは企業が経営不振などを理由に、人材整理を目的として従業員を解雇することです。普通の解雇、いわゆるクビと異なる点は解雇事由が会社にあることです。

リストラになった場合、退職金がもらえるかどうかは会社のルールによります。法律上は企業側に退職金支払いの義務がないため、もらえないことがあります。

希望退職制度とは

希望退職制度は早期退職制度と同様に定年退職前に退職ができる制度ですが、早期退職制度と異なるのはその目的にあります。

早期退職制度は恒常的に導入されており、ポストを開けて人材の入れ替えを円滑にする目的でおこなわれています。

一方、希望退職制度は経営不振などを理由としてリストラの前段階で実施される制度です。

ポストオフとは

ポストオフは定年前の管理職の任を解く制度です。退職制度ではありませんが、人材の入れ替えや若手のキャリア支援を目的としておこなわれます。

ただ、ポストオフにより仕事のモチベーションを失い、退職する人は一定数いるようです。

早期退職するメリット

早期退職制度を利用すると、次のようなメリットがあります。

  1. 1.退職金が増える
  2. 2.次のキャリアを目指せる
  3. 3.会社都合退職になる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

退職金が増える

早期退職制度を利用すると、通常もらえる退職金が増額されたり特別手当が支給されたりします。

厚生労働省がおこなった調査によると、退職金の相場は以下のようになっています。

退職方法退職金
定年退職1,983万円
会社都合の退職2,156万円
自己都合退職1,519万円
早期退職2,326万円
参考:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概要」

次のキャリアを目指せる

早期退職制度を利用すれば、退職金を多くもらったうえで次のキャリアを目指せます。

定年退職してから仕事を探すのは大変ですが、早期退職の年齢はまだ定年に達しておらず、保有するスキルや経験を欲している企業もあるでしょう。

また、早期退職制度に応募して退職する場合、企業からの再就職支援を受けられることもあります。

会社都合退職になる

退職金を十分もらったら「しばらくゆっくりしたい」という人もいるでしょう。

そこで注目したいのが失業保険です。失業保険は退職した際に受け取れる給付金で、自己都合による退職の場合、支給されるまでに2ヶ月ほどかかります。

一方、会社都合退職になると1週間で受給できます。また、自己都合退職と比較して受給期間も長いので、総支給額も多くなるのがメリットです。

早期退職制度を利用すれば会社都合退職で失業保険を受け取れるため、事前によく調べておくと安心です。

難しい? 早期退職した後の転職先の探し方

早期退職制度の最大の問題点と言えるのが、再就職です。

早期退職制度を導入している企業では再就職支援をしている場合もありますが、それでも「再就職が難しい」という声は多く聞こえてきます。

再就職が難しい理由としては「待遇を維持したままの転職が難しい」「早期退職募集から転職までの期間が短い」「転職に慣れていない」などの理由があります。

効率よく再就職するのであれば、転職エージェントやハローワークなどの人材紹介サービスを利用するのがおすすめです。

この際、自分に合った職がなかなか見つからないからといって、合わない企業に無理に就職しても後悔する原因になるので注意しましょう。

満足できるセカンドキャリアを目指すためには、焦らずに失業保険も利用しながらじっくり自分にマッチする求人を探しましょう。


▼採用担当者様へ:会社見学と仕事体験の採用/求人サイトのWorkWork(わくわく)ポータルへ掲載しませんか?

WorkWork:わくわくポータル(会社見学と仕事体験の採用/求人サイト)
WorkWork:わくわくポータル(会社見学と仕事体験の採用/求人サイト)

まとめ

早期退職制度は退職金の割り増しがもらえるため、利用したいと思う人もいるかもしれませんが、セカンドキャリアを考えて慎重に検討しましょう。

本記事を参考に、メリットや再就職の難しさについて理解し、判断してもらえれば幸いです。

\ この記事をシェア /

ライター紹介

九条辰季

フリーライター

「自分らしく生きる」をモットーに、Webマーケティング記事からシナリオまで幅広く執筆する多趣味、雑食系ライターです。 自身の経験をもとに、みなさんが彩りあるキャリアプランを描くお手伝いができればと思います!
九条辰季の記事を見る

PR

人気記事

タグから探す

PR

姉妹メディア

取材のご依頼や当サイトに関する
お問い合わせはこちら

PR