手話通訳士になるのは難しい?必要な資格・勉強方法・就職先まで解説
「手話通訳士」は、聴覚障がいを持つ人とそうでない人との間で、手話と日本語を橋渡しする役割を担う専門職です。
福祉や医療、教育の現場など多くの場面で求められており、なかには手話が登場するドラマや映画などをきっかけに興味を持つ方もいるでしょう。
では、手話通訳士になるにはどのような過程を経て、どのような働き口があるのでしょうか。
本記事では、手話通訳士として働くために必要な資格や目指し方、就職先についてまとめました。
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目次
手話通訳士とは?
手話通訳士とは、日本語と手話の両方を使って、聴覚障がいを持つ人と話し手の会話をつなぐ仕事です。
通訳対象は、日常会話だけでなく、学校の授業、医療の説明、会議や講演、イベントなど多岐にわたります。
通訳の場面では、話し言葉だけでなくニュアンスや背景情報も正確に伝える必要があり、言語理解力や状況把握力が重要となります。
手話通訳士は、日本語と手話の両方の意味を正確に置き換えながら伝える役割です。
単なる言葉の変換だけでなく、話者の意図や感情、相手の理解度にも気を配る必要があるため、専門性が高い職業とされています。
手話通訳士になるために必要な資格
では、手話通訳士になるためにはどのような資格が必要なのでしょうか。
国家資格「手話通訳士」
手話通訳士には、国家資格として「手話通訳士」という資格が存在します。
これは厚生労働省が認定している資格で、合格することで手話通訳士としての専門的な知識・技能があることが証明されます。
ただし、この資格は必須ではありません。実際には、手話通訳の現場で働く人の中には、別の公的資格を持っていたり、民間の手話検定を取得していたりするケースも多くあります。
民間資格や検定試験
手話通訳士と並んで、民間の手話関連資格として「全日本ろうあ連盟 手話技能検定」などがあります。
これは、手話の理解度や表現能力を測る検定試験で、複数の級に分かれています。
多くの現場では、こうした民間資格を取得していることを評価基準のひとつとしていることがあります。
手話通訳士の資格合格率・勉強方法
国家資格である「手話通訳士」を取得するには、「手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)」へ合格する必要があります。
手話通訳技能認定試験の合格率
手話通訳技能認定試験の合格率は、例年10%前後と非常に難易度の高い国家資格です。
令和7年度の試験では、受験者数1,113人に対して合格者数は125人。合格率は11.2%でしたが、前年(令和6年度)は5.5%にとどまっており、その難易度の高さが伺えます。
出題範囲が広く、手話表現・日本語・通訳技術など複数分野の知識が問われるためにこの結果になっていると思われます。
資格登竜門としての民間手話検定も、上位級になるほど難易度が上がる傾向があり、日常的な手話表現だけでなく複雑な表現や現場での対応力が必要とされます。
勉強方法と準備期間
手話通訳士の学習には、手話の語彙や文法、通訳技術、聴覚障がい者が使う表現の背景文化の理解が必要です。
そのために、手話サークルや手話講座、通信講座などさまざまな手段を活用しましょう。
特に、通訳技術は座学だけで身につくものではなく、手話を使う現場や通訳練習など実用を重ねることが重要です。
資格試験の準備期間については個人差がありますが、数か月~1年以上の継続的な学習が一般的とされています。
基礎知識の習得に加え、実際の通訳練習や模擬試験を繰り返すことで実力をつけていきます。
手話通訳士として働くには?
最後に、手話通訳士としての働き口についていくつかご紹介します。
医療・教育分野
手話通訳士は、医療現場や学校・大学などで求人が見られます。
医療現場では、診察・検査・治療方針の説明などを手話で伝える役割が必要とされ、コミュニケーションの正確性が重要です。
教育現場では、聴覚障がいを持つ児童・生徒への授業通訳が求められることがあり、専門的な知識と柔軟な対応力が求められます。
行政・福祉関連
自治体や福祉施設でも手話通訳士の求人があります。
市役所や区役所などでは窓口対応や相談支援で手話通訳の需要があり、障がい福祉関連の相談会での通訳支援など、社会参加をサポートする役割を担います。
イベント・講演会
講演会やセミナー、イベントにおいて、聴覚障がい者が参加しやすいように手話通訳を付けるケースがあります。
こうした分野でも専門的な手話通訳のニーズがあり、イベント運営会社や団体が手話通訳士を募集することがあります。
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まとめ
今回は、「手話通訳士」に必要な資格や勉強方法、就職先についてご紹介しました。
国家資格である手話通訳士は、例年の試験合格率が10%前後とかなり難しくはありますが、民間の手話検定や実務経験を積むことで仕事に繋げることも可能です。
高度なコミュニケーション能力が求められるものの、取得できれば医療や教育現場、自治体や福祉施設などさまざまな現場で重宝されます。
手話通訳士を目指したい方は、本記事でご紹介したように手話サークルや通信講座などを駆使しながら必要なスキルを着実に身につけていくことが重要だと言えるでしょう。
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