リーダーシップとは?主要な理論5つについて解説!

「リーダーシップ」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?カリスマ性のある人、決断力のある人、それともチームを引っ張る力のある人でしょうか。実は、リーダーシップの捉え方は一つではありません。
産業心理学の分野では、集団で効果を発揮するリーダーシップとはどのようなタイプの人間なのか、長年にわたり検討されてきました。リーダーシップ理論について理解を深めることで、日々の業務における実践的な指針となります。
この記事では、リーダーシップ研究の主要な5つの理論を紹介します。ぜひ参考にしてください。
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目次
リーダーシップとは?
リーダーシップとは、集団や組織が目標を達成するために、リーダーが自身の影響力を用いてメンバーの意欲を高め、能力を引き出し、行動を方向づける一連の活動のことです。
リーダーは明確なビジョンを示し、メンバーそれぞれの貢献と成長を支援することで、持続的な成果を生み出すといわれています。過去のリーダーシップ研究では、リーダーシップに必要な素質について議論が進められてきました。
今後もリーダーシップ研究は、変化する社会や組織のニーズに応えるべく、新たな視点や理論を生み出していくことが期待されています。
代表的なリーダーシップ理論
ここから、代表的な5つのリーダーシップ理論を解説します。
●PM理論
●SL理論
●マネジリアル・グリッド理論
●パス・ゴール理論
●状況即応理論
それぞれの内容から、リーダーシップに必要とされる資質を読み取っていきましょう。
PM理論
PM理論は、リーダーシップのスタイルを測定するための枠組みとして、三隅二不二によって提唱された理論です。この理論では、リーダーシップの効果を「Performance(P機能)」と「Maintenance(M機能)」という二つの軸で評価します。
P機能は、目標の達成度や成果の向上に焦点を当てたリーダーシップの側面を指し、具体的な目標設定や計画の策定、進捗管理などが含まれます。一方、M機能は、チームの士気を高め、メンバー間の良好な関係を築くことに焦点を当てており、コミュニケーションの促進やメンバーのサポート、職場環境の改善に関連する機能です。
リーダーは遂行機能と維持機能の両方を同時に高めることが可能であり、これによりリーダーシップのスタイルは4つのタイプに分類されます。
PM型:P機能が高くM機能も高い
Pm型:P機能が高いがM機能が低い
pM型:P機能が低いがM機能が高い
pm型:どちらの機能も低い
もっとも効果が高いのはPM型であり、どちらの機能も十分に発揮されることがリーダーシップにおいて重要です。その次に、短期的な視点ではPm型、長期的にはpM型が効果的であるといわれています。pm型のリーダーシップはもっとも成果につながりにくく、P機能とM機能をバランス良く発揮することが求められます。
SL理論
SL理論(Situational Leadership Theory)は、1969年にポール・ハーシーとケン・ブランチャードによって提唱されたリーダーシップ理論です。この理論は、一つのリーダーシップスタイルがすべての状況に適しているわけではなく、リーダーは状況に応じてスタイルを変える必要があると説いています。SL理論では、リーダーシップスタイルを4つに分類し、部下の成熟度や能力に応じて最適なスタイルを選択することが重要とされます。
指示的:具体的な指示を与えるタスク中心型のリーダーシップ
説得的:指示を与えつつも部下の意見を聞きながら目標達成に向けて導くバランス型リーダーシップ
援助的(参加的):指示は控えながら部下の意見や提案を積極的に聞き、サポートや関係構築を重視するリーダーシップ
委任的:目標設定や意思決定を部下に任せ、最小限の監督で部下の自主性を尊重するリーダーシップ
この理論の核心は、部下の「成熟度」を見極め、それに応じたリーダーシップを提供することにあります。たとえば、能力が高く意欲も高い部下には、委任的スタイルが適しています。一方、能力が低く意欲も低い部下には、明確な指示を与える指示的スタイルが効果的です。
SL理論は、リーダーが柔軟にアプローチを変えることで、組織の効率を高め、部下の成長を促進することを目指しています。とくに変化が激しい現代のビジネス環境において有用な理論といえるでしょう。
マネジリアル・グリッド理論
マネジリアル・グリッド理論は、リーダーシップのスタイルを二次元のグリッドで視覚化する手法です。1964年にロバート・R・ブレイクとジェーン・モートンによって提唱されました。
リーダーシップの効果性を「人への関心」と「生産への関心」の2つの軸で評価し、5×5のグリッドの中で位置づけ、それぞれの軸が9段階までの範囲で示されます。
1・1型:業績にも人間関係にも関心が薄い
1・9型:業績よりも職場の人間関係を重視する
9・1型:業績重視で人間関係についてほぼ配慮しない
9・9型:業績にも職場の人間関係にも関心が高い
5・5型:業績や人間関係に一定の関心があるが、現状維持や過去の慣習を重視しやすい
もっとも理想的なのが9・9型であり、メンバーのモチベーションを高めて目標達成を達成を促します。普段のスタイルを分析し、「人への関心」と「生産への関心」に着目してみることで、よりバランスの取れたリーダーシップを発揮できるかもしれません。
パス・ゴール理論
パス・ゴール理論は、ロバート・ハウスによって提唱されたリーダーシップ理論で、リーダーの役割は「部下が目標(ゴール)を達成するための道筋(パス)を示し、障害を取り除くこと」であることを前提としています。
たとえば、仕事や課題が構造化されていない場合、誰がどのように進めるべきか不明瞭です。そのようなときにはリーダーが課題の手順や役割を示すことが求められるでしょう。業務内容が単調でメンバーのやる気が出ない場合は、やりがいを見出し鼓舞することが期待されます。
この理論では、リーダーシップの効果は状況に応じて変わると考え、部下の特性や作業環境に応じたリーダーシップスタイルの選択を重視しています。
状況即応理論
状況即応理論は、フレッド・フィードラーが提唱した理論で、リーダーシップをリーダー個人の資質だけでなく、状況との相互作用によって影響を与えるものと捉えます。
この理論の特徴は、リーダーの特性をLPC得点と呼ばれる数値で把握することです。LPCとは「Least Preferred Coworker(一緒に仕事をするうえでもっとも苦手な仲間)」を意味し、その人物について肯定的に捉える度合いをLPC得点とします。
LPCを高く評価するリーダーは「人間関係志向型」、反対に低く評価するリーダーは「課題達成志向的」に分類されます。そして集団状況によって、効果的なリーダーシップが決まるとしました。
この理論では、集団の状況を、人間関係や課題の明確さ、リーダーの地位権限の3要因から捉えます。3要因の状況統制力が高いもしくは低い場合には「課題志向型」、統制力が中程度の場合は「人間関係志向型」のリーダーが適しているといわれています。
効果的なリーダーシップを発揮するためには状況要因も踏まえ、その状況に適した対応が求められるでしょう。
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まとめ:リーダーシップ理論を実践で活かしましょう
本記事で紹介した5つのリーダーシップ理論は、効果的なリーダーシップを発揮するための基礎となります。これらの理論を参考に、従業員や自身のリーダーシップスタイルを分析してみてください。
また、リーダーシップは実践を通して磨かれるものであり、状況やチームの変化に合わせて常に学び続ける姿勢が重要です。今後もリーダーシップに関する知識を深め、よりよいリーダーシップの実践を目指しましょう。
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