タイミー店員のみの飲食店⁉︎ スポットワーカーによる新たな働き方や需要について解説
近年、需要が急増している「スポットワーカー」。
通常は補充要員的な立ち回りですが、なんとアルバイトがスポットワーカーのみで構成される飲食店があることをご存知ですか?
気になった筆者は、本記事で新しいコンセプトの飲食店について掘り下げました。
スポットワーカーの需要についても触れていくので、採用担当の方もご参考ください。
目次
タイミー店員のみの居酒屋『THE 赤提灯』
アルバイト全員がスポットワーカーで形成される『新橋銀座口ガード下 THE 赤提灯』は、2023年5月22日より東京・新橋にオープンしました。
スポット人材の活用・育成ノウハウを持つ「タイミー」と、飲食業界における人材育成の豊富な知見を持つミナデインがタッグを組んだ試みです。
こちらの居酒屋は、「はじめての人でも働きやすい」をモットーに、飲食未経験者でも安心して働ける環境づくりが行われています。
初勤務では、マニュアルや動画によるオンボーディング、おすすめメニューの試食などを行って店舗を知ることから始まります。
また勤務終了後には、ワーカーごとにその日の実務で習得スキルチェックが行われ、飲食業の基礎から上級までを段階的に学べる環境が整う飲食店です。
さらに習得したスキルを可視化できる「レビュー機能」が搭載されており、ワーカー自身の成長・自信に繋がります。
開店から半年経った現状とは…
『THE 赤提灯』のオープンから半年が経過した現在(2023年11月)、お店のワーカーや評判はどうなのでしょうか。
半年間の実績レポートが公開されたので、そちらを参考に解説していきます。
飲食未経験でも即戦力に
オープンから半年間、お店で働いたことのあるタイミーワーカーは約250人です。
そのうちの約52%が飲食経験者である一方、約48%は初心者または未経験者でした。
さらに、全体の約17%は『THE 赤提灯』が初めての飲食店勤務で、その後ほかの飲食店でもタイミーワーカーとして働いた人は約62%という結果に。
お店での勤務経験を活かして、飲食未経験でもスポットワーカーの即戦力として活躍しているようです。
ネット上の口コミも良好
来店するお客さんからの評判も良く、SNSやグルメサイトではさまざまな口コミが投稿されています。
スタッフの方が全員タイミー利用の居酒屋!
— Keigo Kuromyo / F Ventures (@kurokei1016) October 19, 2023
FVメンバーで新橋 THE赤提灯を利用させて頂きました!普段オンラインで活動しているので社内でこのように集まるのはやっぱり良いですね
店内の雰囲気も良いですし、料理も超美味しい!起業家・VCの集まりでオススメです https://t.co/C2WXt2LnMW
本日新橋にOPENした"アルバイトが全員 タイミーワーカーのお店"の『The 赤提灯』に早速。
— 森久保 樹 (@itsuki_mcci) May 23, 2023
マグロのレアカツがめちゃめちゃ美味しかった#タイミー pic.twitter.com/3SIn5zSL7w
食べログには、「店員さんの対応は神、、」「料理×接客×立地 最高!」と絶賛する声が多数。
料理のクオリティも高いようで、3.5以上の高評価をつけている人ばかりでした。
ワーカー同士の交流で新たな刺激
オープンから半年を記念して、これまで一定数以上働いたタイミーワーカーを対象に、2023年11月20日に『THE 赤提灯』感謝祭が開催されました。
お店の人気メニューを取り囲みながら、ワーカー同士やお店の社員との交流ができる貴重な機会です。
体験したことのなかったお店の料理やお酒を味わえたり、ワーカー同士の親睦を深められたり、普段のスポットワーカーでは味わえないことの数々。
決して一度限りではなく、ワーカーファーストな環境づくりを心がけていることが伝わりました。
スポットワーカーの需要について
最後に、現代におけるスポットワーカーの需要について3つお伝えします。
人手不足解消に役立つ
1つめは、各業界の人材不足解消に役立つこと。
今回取り上げた飲食業界のほか、ホテル・旅館といった宿泊施設などは特に深刻な人手不足に悩まされています。
人手が足りなければお店を回すことができず、経営困難で潰れてしまう結果に陥ります。
そんな危機を脱する手段として、スポットワーカーは重宝されているのです。
必要な時だけ増員できる
2つめは、必要な時だけ増員できること。
飲食店の場合、当日の急な欠員に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
また年末年始などの繁忙期は、通常より人手を確保しないと回らないなんてことも。
スポットワーカーなら、緊急時の必要な時だけ人材の増員が可能です。
人件費削減になる
3つめは、人件費削減に繋がること。
単発で働くスポットワーカーは、正社員や契約社員などと比べ、月給や社会保険といった企業側の負担が圧倒的に少なくなります。
特に飲食業界で陥りがちな、人件費削減=人材不足という概念を取っ払うことができるのです。
まとめ
今回は、タイミー店員のみの飲食店を取り上げ、スポットワーカーの新たな働き方や需要について解説しました。
いまやスポットワーカーは、ただの人材補充だけでなく、人材を見つけて育てる領域まで来ています。
こういった取り組みが、慢性的な人材不足を脱するキーポイントとなるのでしょう。
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