ブラック企業の特徴って何がある?見分け方のポイントについて解説
ブラック企業は極端な長時間労働や過剰なノルマの下で社員を働かせる企業のことです。
ブラック企業に入ってしまうと、心身ともに疲弊し、満足に働けなくなる可能性があります。
心や体を壊してしまうと、完治するまでには何年もの歳月がかかることもあり、キャリアプランが台無しになってしまうかもしれません。
本記事では、ブラック企業の見分け方のポイントについて解説するので、しっかりチェックして避けられるようにしましょう。
目次
ブラック企業とは?
ブラック企業とは、主に次のような特徴を持つ企業のことを指します。
- 1.労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 2.賃金の不払いや残業、ハラスメントの横行など、コンプライアンス意識が低い
- 3.労働者に対し過度な選別をおこなう
上記のように過酷な環境下で労働者を働かせるため、労働者は心身の健康を損なうリスクに晒されます。
ブラック企業の特徴7選
ブラック企業を見分けるには、以下の特徴に注目してください。
企業の特徴は求人票や口コミを参考にして確認しましょう。
- ・労働時間が長い
- ・休日が少ない・有給が取れない
- ・給与が低い
- ・残業代が出ない
- ・離職率が高い
- ・募集要項に具体性がない
- ・上下関係が厳しい
以下でそれぞれの詳細や、起こりうるリスクについて解説していきます。
労働時間が長い
ブラック企業の代表的なものとして、労働時間が長いという特徴が挙げられます。
Vorkers(現:OpenWork)の調査では、月の平均残業時間が「30時間」と答えた人がもっとも多い結果となりました。
一方で、一般的に過労死ラインと言われている「80時間以上」の残業をしている人も2割程度います。
つまり、労働時間だけで見ると、2割の企業がブラック企業と言えるということです。
ただし、残業時間は求人票からはわかりにくく、入社してみたら条件と違ったということも多々あります。
長時間労働の企業を避けるには、求人票だけでなく口コミも確認するのがおすすめです。
また、残業の多い業界は極力避けるのが無難です。
休日が少ない・有給が取れない
休日が少ない、有給が取れない企業は、社員の休息やプライベートを軽視しています。
酷い企業になると、休日にも仕事を強要する、メールやLINEなどの連絡をして休ませない、有給取得を拒否するといった事例もあります。
休日の少ないブラック企業をできるだけ避けるなら、所定休日に注目しましょう。
厚生労働省による「令和4年就労条件総合調査」によると、労働者1人あたりの年間休日数の平均は115.3 日、1企業あたりの平均は107. 0日です。
また、労働基準法で定められている最低ラインは105日となっているので、これを下回る場合は違法の可能性があります。
給与が低い
労働者に支払われる賃金は、厚生労働省の定める「最低賃金」を上回っていなければなりません。
最低賃金を下回っていたり、不当な減額をおこなう企業は法律違反のブラック企業です。
また、労働量や残業、成果に見合わない給与である場合もブラック企業の可能性があります。
残業代が出ない
残業代を払わないのは労働基準法違反です。
サービス残業が多かったり、極端に早い出勤を求められるような企業は避けましょう。
企業によっては、最初から一定レベルの残業代を含めた給与を支給する「みなし残業」を導入している場合もあります。
みなし残業は一見すると給与が高く見えることや、固定残業時間を超えても残業代を支払わない企業があったこともあり、悪いイメージを持つ人が少なくありません。
みなし残業自体が悪いのではありませんが、ホワイト企業はイメージの問題から導入することが少ないのが現状です。
離職率が高い
求人票や口コミで離職率が高いとわかる企業は、労働環境や人間関係など、何かしらの問題がある可能性があります。
逆に、ホワイト企業は社員に長く働いてもらうことを重視して労働環境を整備するため、離職率は低い傾向にあります。
募集要項に具体性がない
仕事に対する熱意や忍耐力などの精神論を引き合いに出す企業は、労働条件や人事管理などの改善をしません。
熱意や忍耐力はどの仕事でもある程度必要ですが、ブラック企業はこの言葉をこき使うために悪用しています。
求人票に「やる気」「情熱」「成長」の文言が多いなら注意しましょう。
上下関係が厳しい
ブラック企業は体育会系で上下関係が厳しい企業が多いのも特徴です。
また、上司が絶対のトップダウン型で、逆らいにくい環境にもなっています。
こうした企業は上司からの暴言や暴力、無視や孤立、不適切な性的言動や接触などのパワハラやセクハラが横行しており、離職率も高い傾向です。
まとめ
ブラック企業に入ると健康を損ない、人生を台無しにしてしまうリスクがあります。
そうなるのを避けるためには、ブラック企業の特徴を理解して、入社前にブラック企業かどうかを判断することが重要です。
求人票をよく見るだけでなく、SNSの口コミもチェックして、労働環境の良い企業を選択しましょう。
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