フルフレックスとは?働く上でのメリット・デメリットを解説
柔軟な働き方ができるフレックス制度は、働き方改革の流れの中で多くの企業に広がっています。
なかでも「フルフレックス」はコアタイムがなく、より自由度の高い働き方として取り入れている企業も少なくありません。
そこで本記事では、フルフレックスについて、通常のフレックス制との違い、メリット・デメリット、そして向いている人の特徴を解説します。
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目次
フルフレックスとは?
フルフレックスとは、出勤・退勤の時刻を本人が自由に決め、一定の総労働時間を満たす範囲であれば、日々の勤務時間を自由に決められる働き方を指します。
一般的には「コアタイム(勤務が必須の時間帯)」が存在しないのが特徴で、月間の所定勤務時間を満たせば、“早朝だけ”働く日や“午後から”作業を開始する日など、その日の予定によって調整できるのです。
フレックス制との違いは?
対して、通常のフレックス制は、固定の勤務時間はないものの、コアタイムのある働き方を指します。
例えば、11:00~15:00など、一日の中に必ず勤務すべき時間帯があるのが特徴です。
つまりフルフレックスは、より自由度の高いフレックス制の働き方で、働く時間帯はほぼほぼ従業員次第だと言えます。
フルフレックスで働くメリット
そんな魅力的なフルフレックスですが、具体的に働く上でどんなメリットがあるのか、以降でご紹介します。
生活リズムに合わせて働ける
フルフレックス最大の魅力は、生活スタイルに合わせて働く時間を決められることです。
通院や育児、趣味、自己学習など、生活の優先事項を調整しやすく、ワーク・ライフ・バランスの向上につながります。
生産性の高い時間帯に仕事ができる
人によって生活リズムが違う分、それぞれ集中しやすい時間帯もあるでしょう。
朝型の人は早朝に、夜型の人は夕方からと、自分にとって最も集中しやすいタイミングで働けるため、パフォーマンスが上がりやすいことも魅力です。
通勤混雑の回避やストレスの削減
株式会社ビズヒッツ「電車通勤中にイラッとする人に関する意識調査」によると、電車通勤中にイラッとすることがある人は91.6%で、通勤時間帯の1位は朝8時~9時という結果に。
ほとんどの人が朝の通勤時間にストレスを感じていますが、フルフレックスであれば、そんな満員電車を避けた通勤も可能になります。
フルフレックスで働くデメリット
一方で、フルフレックスという働き方には意外な落とし穴も……。
フルフレックスでの勤務を検討している方は、求人を探す前に把握しておきましょう。
自己管理が大変
コアタイムがないと自由度が高い分、労働時間の管理は自分自身の責任になります。
仕事が多い時期は長時間労働に偏ってしまったり、逆に集中しづらくダラダラしてしまったり、上手くバランスを取ることが大切になってきます。
チーム内でのコミュニケーションが取りづらい場合がある
フルフレックスは自然と勤務時間帯がバラバラになるため、相手がいつ働いているのか把握しづらい場面も出てくるでしょう。
打ち合わせの調整が難しい場合もあるため、あらかじめ従業員間ですり合わせておくことが重要です。
新入社員にとっては不安が大きいことも
フルフレックスは勤務時間がばらつくため、周困った時にすぐ相談相手が見つからない可能性が考えられます。
特に入社直後は、質問できる時間帯を事前に確認したり、チャットツールで相談しやすい体制が整っているかを企業側に確認したりしておくと安心です。
フルフレックスに向いている人・向いていない人
最後に、フルフレックスに向いている人と向いていない人の特徴をまとめました。
フルフレックスに向いている人
フルフレックスに向いている人は、以下のように自律的に働ける人が向いています。
・自己管理能力が高く、計画的に仕事を進められる人
・コミュニケーション手段を柔軟に使える人
・集中できる時間帯がはっきりしており、裁量を活かせる人
フルフレックスに向いていない人
一方で、自由度の高いフルフレックスだからこそ、以下の特徴に当てはまる人は注意すべき傾向にあります。
・時間管理が苦手で、締切り直前まで作業を溜めがちな人
・周囲に相談しながら作業を進めたい人
・個々で動くより、チームでの作業が好きな人
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まとめ
フルフレックスは、働く時間帯を自分で選べる柔軟性の高い制度で、ワーク・ライフ・バランスの向上など数多くのメリットがあります。
一方で、自己管理やチームコミュニケーションの難しさといった懸念点も存在します。 自分の働き方のスタイルや性格を考えながら、フルフレックス制度を活かせる環境を選ぶことが大切でしょう。
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