秘書検定は就職・転職活動でアピールできる!検定内容と級別で見る難易度を解説
就活・転職活動に活かせる検定はさまざまですが、なかでも「秘書検定」に合格しておけば、幅広い企業でプラス要素として見られます。
試験は、秘書業務に関する問題はもちろん、社会人に求められる一般常識やビジネスマナーについての問題も多く含まれるため、身に付けた知識がさまざまな職種で役立つのがメリットです。
本記事では、秘書検定の概要や級別の難易度について解説しています。
秘書検定に合格した場合、履歴書にはどのように記入すれば良いかについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
秘書検定とは?
秘書検定は、正式名称を「文部科学省後援 秘書技能検定試験」と言います。
公益財団法人実務技能検定協会が主催、文部科学省が後援する民間資格です。
秘書検定で出題されるのは、秘書業務に関する問題のほか、敬語の使い方や電話対応、ビジネス文書作成についての問題も含まれます。
秘書に必要な能力のみならず、社会人に求められる一般常識やビジネスマナーに関する知識が得られるため、秘書を目指す人以外にも自分のスキルアップのために受験する人も多くいるのが特徴です。
高校・大学・専門学校のなかには、学校側から受験を推奨しているというケースもあります。
秘書検定の級別試験概要と難易度・合格率
秘書検定は、難易度が易しい順に、3級、2級、準1級、1級の4段階で設定されています。
筆記試験は、すべての級で「理論」と「実技」という科目でわけられており、合格のためにはどちらの分野も基準である60%以上の点数に達する必要があります。
例えば、理論の問題だけ高得点が獲れたとしても、実技の問題の点数が基準以下だと残念ながら不合格になってしまうので、両分野の点数を確実に獲ることが合格のカギです。
・理論 …秘書としての資質、職務知識、一般知識 ・実技 … マナー・接遇、技能 →理論60%以上正答+実技60%以上正答で合格! |
準1級と1級は、1次の筆記試験に合格したあとに、2次の面接試験にも合格しなければいけません。
試験の実施日は年に2回~3回です。
ここからは、級別の試験概要と合格率をご紹介します。
●3級
試験内容
一般常識や基本的なビジネスマナーについての問題が出題されます。
言葉遣いや身だしなみなどの基礎的な知識が頭に入っていれば解ける問題が多いです。
解答の形式は、9割がマークシート、1割が記述式となっています。
難易度
社会人として必要最低限の知識について問われるので、ある程度の知識がしっかりと頭に入っていれば合格を目指せるでしょう。
高校生の受験者も多いです。
合格率
約70%
●2級
試験内容
3級よりも出題の場面設定が複雑になります。
業務を効率良く進めるための優先順位づけや、上司をサポートするときの適切な対応などを問われます。
3級と同様に解答の形式は、9割がマークシート、1割が記述式です。
難易度
3級よりもレベルが高く、確実に複雑な問題が出題されますが、独学でも十分に合格を狙えます。
出題の傾向が過去問と似通っていることが多いため、自分だけでも勉強しやすいです。
テキストの問題を多くこなし、解説を頭に入れておくことが大切です。
合格率
約50~60%
●準1級
試験内容
1次の筆記試験は、ビジネスマナー以外にも冠婚葬祭のマナー、ビジネス文書で使う慣用句などの暗記問題と、シチュエーションに合わせた対応を答える問題が出題されます。
解答の形式は、マークシートと記述式が50%ずつです。
面接は、控え室で出された課題をロールプレイングで表現する方式です。
身なりから動作や言葉遣い、明るさなどが審査のポイントになります。
難易度
準1級から筆記試験の問題がマークシートと記述半々ずつになるのに加えて、二次試験の面接が加わることで難易度が格段に上がります。
面接対策も必要なので、独学で勉強するのもハードルがやや高めです。
合格率
最終合格率約40%
●1級
試験内容
1次の筆記試験は、すべて記述式で答える問題が出題されます。
言葉遣いの訂正や、あいさつ状のなかに適当な言葉を当てはめる問題などまるまる暗記が必要な問題や、複雑な状況で起きた問題への対応を問われます、
2次の面接試験は、準1級と同様、課題に対応するロールプレイング方式です。
上司への報告と来客役への応対をそれぞれ求められます。
難易度
1級は準1級よりもさらにレベルが跳ね上がり、合格率はがくんと下がります。
現役秘書が挑戦するレベルの難題ばかりです。
筆記試験は、すべて記述問題のため、自分で答え合わせをするのが難しく、独学はかなり難しくなります。
合格率
最終合格率約25%
秘書検定は何級から就職・転職で役立つ?
秘書検定は、一般的に2級以上に合格しておくと、ビジネスマナーや一般常識が身についていると判断され、就職・転職活動で有利になります。
高校生で就活をする場合3級でもアピールポイントになりますが、新卒や転職希望者の場合は、2級以上に合格しておくことが望ましいです。
秘書になりたいという人に限らず、一般企業全般や販売業の就職・転職活動でも役立ちます。
秘書検定のために勉強したことは、入社後もさまざまなシーンで活かせるので、受けて損はないはずです。
【秘書検定に合格したら】履歴書の書き方
秘書検定に合格した場合、3級から履歴書に記入することができます。
履歴書の免許・資格欄には、「文部科学省後援 秘書技能検定試験○級合格」または、「秘書技能検定試験○級合格」と書きましょう。
秘書検定は資格ではなく検定なので〝取得〟ではなく〝合格〟と書くのが正しいです。
うっかり取得と書いてしまうことのないようにご注意ください!
まとめ
秘書検定についておわかりいただけましたか?
秘書検定に合格すれば、就職・転職活動でアピールできるポイントになります。
また、試験勉強を通し、社会人として身に付けておくと役立つ一般常識やビジネスマナーを学べるため、自分自身のスキルアップに繋がるのも魅力です。
2級までは、独学でも十分合格を狙えますよ!
思い立ったが吉日!幅広い分野の職種で役立つ秘書検定にぜひ挑戦してみてください。
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