第二新卒を採用するメリット・デメリット|人材を見極めるポイントについて解説
現在、新卒採用はコロナ禍前の水準に戻りつつあり、売り手市場となっています。
その中で注目されるのが、就職して間もない「第二新卒」の採用です。
ただ、第二新卒は就職してすぐに仕事を辞めている人材であり、すぐに退職されるリスクを考えると二の足を踏んでしまう企業も多いです。
ただし、正しい人材を選定できれば自社にとって大きなメリットを享受できます。
本記事では第二新卒を採用するメリット・デメリットについて解説するので、人材確保の参考にしてください。
目次
第二新卒とは
第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には「一度就職して離職した卒業3年以内の求職者」を指します。
年齢は22歳~25歳前後ですが、大学院卒3年以内も第二新卒として扱います。
また、第二新卒採用は新卒と同様にポテンシャルを重視して採用されるケースがほとんどです。
第二新卒の採用に積極的な企業は年々増加傾向にあり、要注目の人材確保ルートと言って良いでしょう。
第二新卒を採用するメリット
以下では、第二新卒を採用するメリットについて解説します。
中途半端な第二新卒よりも、新卒採用や中途採用の方が良いのではないかと考える採用担当者も一定数います。
しかし、その考え方では優秀な人材を見逃してしまいかねないので、メリットを十分理解して採用を検討してください。
企業文化への抵抗が少なくなじみやすい
第二新卒は前職の在籍期間が短いため、中途採用と比較して柔軟性が高く、馴染みやすいと言えます。
中途採用は前職の文化や仕事のやり方を引きずってしまい離職につながる場合がありますが、第二新卒ならリスクは低いです。
また、新卒と比較すると社会人としての常識やマナーもある程度備えているので、教育の負担を軽減できるでしょう。
人材育成のコストを抑えられる
第二新卒採用は人材育成のコストを抑えられるメリットもあります。
新卒入社の社員育成にかかる費用は1人当たり30,000~40,000円が相場です。
第二新卒の社員は、保有スキルや経験によりますが、新卒採用者に比べると確実にコストを抑えられます。
また、社会人として働くことにも慣れているため、戦力になるのも早いでしょう。
通年採用できる
新卒採用はほとんどの企業が足並みを揃えて採用活動をおこなうため、人事に大きな負担がかかります。
一方、第二新卒は通年採用できるため、負担が大幅に軽減できるでしょう。
また、新卒採用は内定辞退も見越して多めに採用しなければなりませんが、通年採用であれば求職者が他社を大量に受けることは少ないので、内定辞退のリスクも低くなります。
第二新卒を採用するデメリット
一方、第二新卒採用を採用するデメリットもあります。
デメリットを理解した上で慎重に人材を選ばなければ、企業の損失になってしまうので注意しましょう。
すぐに辞めてしまう可能性がある
第二新卒を採用する上で気をつけなければならないのは、「早期離職した人材である」ということです。
一度離職すると離職のハードルが低くなるため、入社後にミスマッチがあるとまたすぐに辞められてしまい損失につながります。
採用面接の際は辞めた理由について詳しくヒアリングし、自社とのミスマッチがないか見極めることが重要です。
即戦力としては期待できない
第二新卒は新卒と比べて社会人経験があるとはいえ、1~3年程度です。
仕事を覚えてできるようになってきたくらいの時期であるため、中途採用のような即戦力としては期待できません。
採用後は前職で身につけた基礎スキルを活かして、自社で根気強く教育していくことが重要です。
良い第二新卒を見極めるポイント
自社で活躍できる良い第二新卒を見極めるなら、以下のポイントを抑えておきましょう。
前職を選んだ理由と退職理由を必ず聞く
面接時には必ず前職を選んだ理由と退職理由を聞いて、早期退職のリスクがないか見極めましょう。
離職理由を知ることで、自社の雰囲気や仕事に合うかを判断できます。
ただ、応募者も本音は隠しがちです。
前の会社の不満をただ直接聞いても、なかなか答えてはくれないでしょう。
「ここだけの話、前の仕事で困ったことはありましたか?」といったように、やんわりと聞いてみると良いかもしれません。
志望動機や会社選びの基準を聞く
志望動機や会社選びの基準と自社が合っていないとミスマッチにつながり、早期離職の原因になってしまいます。
また、退職理由と志望動機に一貫性があるかどうかもチェックしましょう。
矛盾があると本音で話していないのがわかるので、採用側としてもリスク回避のために採用を見送らざるを得ません。
自社の雰囲気と合いそうか
「会社の雰囲気と合わない」「人間関係が嫌」などの理由で辞めた第二新卒の人は多いです。
人間関係や雰囲気と合わなくて辞めるのが悪いわけではありませんが、会社はさまざまな人が働いている以上、個人同士の相性が少なからずあります。
自社の雰囲気や社員たちに合うかどうかを慎重に見極めなければ、離職につながるので注意しましょう。
まとめ
第二新卒は「早期離職をしている」というマイナスのイメージがあるかもしれません。
しかし、求職者の人柄やマッチ度を見極められれば企業にとってはメリットも大きいので、ぜひ優秀な人材を確保するために採用を検討してみてください。
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