ホテル運営を劇的に変える！スマホ一つで実現する「KANNA」現場DX活用術

複数拠点での「不具合報告が遅い」「情報共有が非効率」といった悩みを抱えている企業は少なくありません。今回は、北海道で複数のホテルを運営するケン・ホテルマネジメントキャビン北海道が、現場DXサービス「KANNA」を導入し、これらの課題を劇的に解決した事例について紹介します。ITツールに不慣れなスタッフでもスマートフォン一つで業務を大幅に効率化した、その全貌を分かりやすく解説します。

▼採用担当者様へ：会社見学と仕事体験の採用/求人サイトのWorkWork（わくわく）ポータルへ掲載しませんか？

多施設運営ホテルの課題と「見えない苦労」

ホテルに滞在する際、客室の設備や館内施設が常に完璧に保たれていることを当たり前だと感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、その快適さの裏側には、日々発生する様々な不具合への対応という、地道で膨大な業務が存在します。特に、ケン・ホテルマネジメントキャビン北海道のように複数の施設を運営している場合、その課題はより深刻になります。

報告業務における非効率な現状

各施設から「客室のテレビが映らない」「大浴場のシャワーからお湯が出ない」といった不具合報告が、電話やメールで次々と寄せられる状況を想像してみてください。

このような状況では、以下のような非効率な業務が発生しがちです。

• ・報告形式のバラつき： 担当者によって情報の粒度が異なり、本部で必要な情報が揃わないことがあります。
• ・事実確認の手間： 「いつ、どこで、どんな状況で発生したのか？」といった確認に何週間もかかってしまうケースも少なくありません。
• ・事務作業の負担： 設備員が現場で撮影した写真を事務所に戻ってPCに取り込み、Excelに貼り付けて報告書を作成するといった非効率な作業が日常的に発生していました。

これでは、本来お客様のために使うべき時間や、施設の保守点検に充てるべき時間が削られてしまいます。施設数が増えれば増えるほど、特定の担当者に依存する「属人化」した非効率な運用は限界を迎え、業務効率化と体制強化が急務となっていたのです。

現場DXサービス「KANNA」とは

こうした課題を解決するために、ケン・ホテルマネジメントキャビン北海道が導入したのが、株式会社アルダグラムが提供する現場DXサービス「KANNA」です。

「KANNA」は、「世界中のノンデスクワーク業界（建設、製造、物流、医療現場など、オフィス以外の場所で働く人々）の現場の生産性向上を実現する」をコンセプトに開発されたサービスです。その名の通り、事務作業や移動時間、コミュニケーションの手間を「カンナのように削り」、作業の生産性を最大化することが期待されます。

直感的な操作性がDX成功の鍵

「KANNA」導入の決め手となったのは、ITツールに不慣れなスタッフでも「スマートフォンから写真を撮って、必要事項を入力するだけ」で、本部への報告が完結する直感的な操作性だったそうです。さらに、自社の業務フローに合わせて報告書の必須項目や選択項目を柔軟に設定できる点も高く評価されました。

現場の人が無理なく使えるという点は、DX（デジタルトランスフォーメーション）を成功させる上で非常に重要なポイントの一つと言えるでしょう。どんなに高性能なツールでも、現場で使われなければ意味がありませんからね。

KANNA導入による劇的な変化と具体的な成果

「KANNA」の導入後、現場には目覚ましい変化が訪れました。具体的にどのような改善があったのか、見ていきましょう。

報告業務の効率化と意思決定の迅速化

不具合を発見したその場で、スマートフォンからすぐに報告が可能になりました。これにより、写真の取り込みやExcelへの貼り付けといった事務作業が一切不要になり、報告業務が圧倒的に効率化されました。

各施設から上がってくる情報を本部がリアルタイムで把握できるようになったため、修繕の判断も迅速化しています。事務担当者でも、現場からの写真や情報をもとに、速やかに修繕報告書を作成できるようになったとのことです。

経理処理の安定化とリードタイム短縮

親会社への工事費用の請求書作成にかかる時間が大幅に短縮され、経理処理の安定化にも寄与しています。これはコスト削減にも直結する重要な成果と言えるでしょう。

報告品質の統一と属人化の解消

報告書のフォーマットが統一されたことで、担当者ごとの記載内容の差がなくなり、新任スタッフでも同じ品質で報告業務に取り組めるようになりました。これにより、特定の担当者に依存していた業務の属人化が解消されています。

サウナ室のすのこ張り替えの進捗をKANNAで管理しているイメージです。ステータスが一目瞭然で、情報共有の精度が格段に向上していることがわかります。

これらの改善により、ケン・ホテルマネジメントキャビン北海道では、複数施設にまたがるホテル運営における情報共有の精度と業務効率が飛躍的に向上しました。企業全体の生産性向上につながる素晴らしい成果ではないでしょうか。

KANNAが描く現場DXの未来と可能性

「KANNA」は、単なる報告ツールに留まりません。現場のあらゆる業務をデジタルで支援するサービスを展開しています。

プロジェクト管理とペーパーレス化を推進

「KANNA」は、プロジェクト管理アプリ「KANNAプロジェクト」と、ペーパーレス化を推進するデジタル帳票アプリ「KANNAレポート」の2つのサービスを提供しています。これらのサービスを活用することで、現場の業務をさらに効率化することが可能です。

• ・KANNAプロジェクト：詳細はこちら
• ・KANNAレポート：詳細はこちら

世界中で評価される汎用性と成長性

株式会社アルダグラムは、2020年7月に「KANNAプロジェクト」をリリースして以来、国内外で70,000社以上（2025年6月現在）が利用するまでに成長しています。日本だけでなく、東南アジア、欧米、インドなど世界100カ国以上に展開し、多言語対応もしていることから、その汎用性と使いやすさが世界中で評価されていることが分かります。2022年にはMonotaRO、2023年にはパナソニックと資本業務提携を結ぶなど、その成長はとどまることを知りません。

▼採用担当者様へ：会社見学と仕事体験の採用/求人サイトのWorkWork（わくわく）ポータルへ掲載しませんか？

まとめ｜現場DXで働き方とサービス品質を高める

今回のケン・ホテルマネジメントキャビン北海道の事例は、ホテル業界に限らず、多くの現場が抱えるアナログな業務の非効率さに一石を投じるものです。もしあなたの職場でも、報告書作成に時間がかかったり、情報共有に課題を感じていたりするなら、「KANNA」のような現場DXサービスの導入を検討してみる価値は大いにあります。

私たちが快適なサービスを享受できるのは、裏側で働く人々の努力と、それを支えるテクノロジーの進化があってこそです。今回の導入事例は、DXがいかに現場の課題を解決し、人々の働き方、そして提供されるサービスの質を高めるかを示す、まさに未来への一歩と言えるでしょう。ぜひ、本記事を参考に、現場DXを検討してみてくださいね。

株式会社アルダグラムについて
* 所在地: 東京都港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー 26階
* 代表者: 長濱 光
* 設立: 2019年5月8日
* 事業内容: ノンデスクワーク業界の生産性向上を実現するサービスの開発・提供
* URL: https://aldagram.com/ (日本語・英語・タイ語)