【小松ウオール】未来の建築、どう創る?仙田満の空間思想×都市政策の最前線
未来の建築や都市のあり方について、疑問や期待を感じる方は少なくないのではないでしょうか。「豊かな暮らし」を支える空間をどのようにデザインし、都市をどのように転換すべきかという問いは、建築に携わる私たち全員にとって共通の課題です。
今回は、快適で安全な空間づくりに貢献してきた小松ウオール工業が開催する「建築セミナー2025」について紹介します。本セミナーでは、仙田満氏の「遊環構造デザイン」の集大成、そして野澤千絵氏の「高コスト化する都市からの転換」への提言を通じて、未来を形作るヒントと、皆さんの創造性を刺激する新たな視点が見つかることでしょう。
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目次
小松ウオール工業が開催する「建築セミナー2025」とは?
皆さんは、日々暮らしている空間や都市について、深く考えたことはありますか? 私たちの生活の質を大きく左右する建築や都市のあり方は、常に進化し続けています。
そんな中、小松ウオール工業が未来の建築と都市を深く掘り下げる特別セミナーを開催します。今回のテーマは、現代社会が直面する大きな問いである「豊かな暮らしを可能にするために」。空間デザインの思考と都市政策の未来から、私たちの未来を形作る建築の姿を考える、またとない機会となるでしょう。
空間を通じて社会に価値を創造する小松ウオール工業
「小松ウオール工業」という社名を聞いて、ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんね。同社は1968年の創業以来、パーティションやトイレブース、スライディングウォールといった「間仕切」の製造から設計、販売、施工までを一貫して手掛けている企業です。私たちが普段利用するオフィスや公共施設の空間を、機能的かつ快適に区切るプロフェッショナルとして、社会に貢献されています。
彼らの企業理念は「空間を通じて社会に価値を創造する」です。この言葉通り、単に製品を提供するだけでなく、建築分野全体の発展に寄与したいという強い思いが、今回のセミナー開催へと繋がっています。新たに開設された「101 TOKYO SHOWROOM OFFICE」内のイベントスペースを、未来への貢献の場として活用する発想は、未来志向で素晴らしいと感じます。
セミナーの目的と二大テーマ
このセミナーは、建築の専門家はもちろん、未来を担う学生、そして建築に関心を持つすべての人々が、学びを深め、交流を通じて新たな発想や繋がりを生み出すことを目的としています。まさに「知の交流の場」として、既存の概念を打ち破る新しい視点や創造的なヒントが生まれることが期待されます。
今回のセミナーでは、建築界の未来を左右する二大テーマに焦点を当てています。
- 1.「空間デザインの思想と集大成」:長年の経験に基づく、人が豊かに暮らすための空間のあり方。
- 2.「都市政策の未来と構造転換」:社会の根幹に関わる都市の未来像と、持続可能な社会を実現するための議論。
これら二つのテーマを通じて、私たち一人ひとりの「豊かな暮らし」がどうすれば実現できるのか、具体的な議論が深まることが期待されます。

仙田 満氏が語る「遊環構造デザイン」の真髄
まず一人目の登壇者は、環境建築家である仙田 満氏です。1968年に環境デザイン研究所を創設されて以来、約60年もの長きにわたり、子どもたちの成育環境の研究とデザインを中心に、日本の建築界を牽引されてきた方です。その知見の深さに圧倒される方も多いのではないでしょうか。
遊環構造デザインとは?その思想と実例
仙田氏が1984年に提唱した「遊環構造(ゆうかんこうぞう)」という建築環境デザインコンセプトは、複数の道や広場を組み合わせることで、子どもたちが安全に、そして自由に遊びまわれる空間を作るという仮説から生まれました。しかし、その概念は子どもたちの遊び場に留まらず、人々の意欲や感動を喚起する空間へと応用されてきたのです。
具体例としては、1997年の愛知県児童総合センターをはじめ、秋田県国際教養大学図書館棟、広島市民球場(現・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)など、数々の大規模公共建築にその思想が息づいています。近年では、石川県立図書館や広島市サッカー場(エディオンピースウィング広島)、長崎スタジアムシティといった、誰もが知るような施設にも「遊環構造」の集大成が込められているとのことです。
今回の講演では、その半世紀以上にわたる経験と進化を経てきた「遊環構造デザイン」が、いかにして人々に感動をもたらし、豊かな体験を生み出すのか、その方法論が語られます。

「遊環構造デザイン」という言葉を聞くと、最初は少し専門的に感じるかもしれません。しかし、その根底にあるのは「人がどうすればもっと生き生きと、楽しく過ごせるか」という、人間本来の欲求に応えるデザイン思想です。建築に携わる方だけでなく、子育て中の方や、地域の空間づくりに関心のある方にも、きっと新たな視点を与えてくれるはずですよ。
講演詳細
- ・講師: 仙田 満(環境建築家、株式会社環境デザイン研究所会長、東京工業大学名誉教授)
- ・タイトル: 遊環構造デザイン
- ・日時: 2025年12月19日(金)18:30〜20:30
- ・形式: 会場参加(先着45名)、WEB参加(無制限)
- ・会場: 小松ウオール工業株式会社 101 TOKYO SHOWROOM(東京都千代田区神田錦町2丁目2-1 KANDA SQUARE 16F)
- ・参加費: 無料
- ・申込フォーム: Vol.8 仙田 満氏 講演申込はこちら
野澤 千絵氏が提言する「高コスト化する都市づくり」からの転換
次に登壇するのは、明治大学政治経済学部 教授の野澤 千絵氏です。都市政策・都市行政の専門家として多岐にわたるご経験をお持ちの野澤氏からは、現代都市が抱える課題と、その解決に向けた具体的な提言が聞けることでしょう。
都市再生のその先へ!「生活圏の再生」の重要性
野澤氏が今回の講演で投げかけるのは、「高コスト化する都市づくり」からの転換という、非常に重要な問いです。近年、日本の主要都市では高層ビル建設や大規模再開発が進む一方で、少子化や人口減少が進む地域も少なくありません。このような「都市再生事業に取り残された少子化する市民」が、どのように豊かな暮らしを続けていけば良いのか?この疑問に、科学的根拠に基づいた解説で示唆を与えてくれるそうです。
特に注目したいのは、「筆者は面的な『生活圏の再生』に力点を置く必要がある」という点です。これまでの都市開発が、特定のエリアの「再生」に注力しすぎていたとすれば、これからは人々が日常を送る「生活圏」全体を視野に入れた政策転換が必要だということではないでしょうか。

都市・住宅政策の方向転換は確かに容易ではありません。しかし、私たちの「豊かな暮らし」を未来へ繋ぐためには、避けて通れないテーマです。この講演は、建築家や都市計画に携わる方だけでなく、地方自治体の関係者、そして「自分の住む街がどうなっていくのだろう?」と漠然とした不安を感じている一般市民にとっても、必見の内容となるはずです。
講演詳細
- ・講師: 野澤 千絵(明治大学政治経済学部 教授)
- ・タイトル: 「高コスト化する都市づくり」からの転換 — 都市再生から生活圏の再生へ
- ・日時: 2026年2月20日(金)18:30〜20:30
- ・形式: 会場参加(先着45名)、WEB参加(無制限)
- ・会場: 小松ウオール工業株式会社 101 TOKYO SHOWROOM(東京都千代田区神田錦町2丁目2-1 KANDA SQUARE 16F)
- ・参加費: 無料
- ・申込フォーム: Vol.10 野澤 千絵氏 講演申込はこちら
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まとめ|未来の建築と都市を一緒に考えませんか?
小松ウオール工業が提供するこのセミナーは、建築という枠を超え、私たちの未来の暮らし方、社会のあり方を深く考えるための貴重な機会です。第一線の研究者や建築家から直接学び、質疑応答や他の参加者との交流を通じて、新たな知見やインスピレーションを得られることでしょう。
会場参加は人数制限がありますが、WEB参加であれば制限はありません。遠方にお住まいの方や、忙しくて会場に足を運べない方も、ぜひこの機会を活用して、未来の建築と都市について一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
参加費は無料です。少しでも興味を持った方は、今すぐ詳細を確認して申し込んでみてください。未来の「豊かな暮らし」をデザインする旅へ、あなたも一歩踏み出してみましょう!
小松ウオール工業株式会社について
- ・社名: 小松ウオール工業株式会社
- ・所在地: 本社 石川県小松市工業団地1丁目72番地
- ・代表者: 代表取締役社長 加納慎也
- ・設立: 1968年1月22日
- ・営業種目: 可動間仕切、固定間仕切、トイレブース、移動間仕切、ロー間仕切等の製造、設計、販売、施工
- ・URL: https://www.komatsuwall.co.jp/
