「転職」のSPIとは?合否に影響する?新卒との違いや実施目的、対策について
新卒の選考で行われる印象の強い適性検査・SPIですが、転職における選考でも実施されることがあります。
では一体、新卒のSPIとは具体的にどう違うのでしょうか。
そこで本記事では、「転職」向けのSPIについて解説します。
合否への影響や実施目的、試験対策についてもご紹介していくので、転職をお考えの方はぜひご参考ください。
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目次
「転職」向けのSPIとは?新卒との違いは?
そもそもSPIには、複数の種類が存在します。
新卒者向けのSPIは「SPI-U」ですが、転職者向けのSPIは「SPI-G」です。
基本的にどちらも、言語分野(国語)と非言語分野(数学)の問題を解く「能力検査」と応募者の人柄を把握する「性格検査」で構成されており、企業によっては「英語」や「構造的把握」の能力検査が加わることもあります。
転職者向けの「SPI-G」は、「SPI-U」に比べて言語分野の難易度は高めで、逆に非言語分野は易しめな傾向にあります。
能力検査
能力検査で行われる「言語分野(国語)」と「非言語分野(数字)」について詳しく解説していきます。
言語分野では、単語の意味や文章読解力を問われる問題が出題され、熟語の意味や文法、長文読解などが例として挙げられます。
一方で非言語分野では、計算力や論理的思考を問われる問題が出題され、料金・割合・速度の計算や図表の読み取りなどが例として挙げられます。
性格検査
転職者向けの「SPI-G」における性格検査は、4択のアンケート形式になります。
約300問の問題を通して、応募者の人柄や企業への適性を図るもので、能力検査の結果よりも重視されやすい傾向にあります。
ペーパーテスティングは約40分、PC受験は約30分の時間制限が設けられているので、いかに直感的に回答を進めていくかが重要になります。
転職者にSPIが実施される目的
転職者にSPIが実施される主な目的は、下記の2つになります。
・選考の効率化を図るため
・ミスマッチを防ぐため
それぞれ見ていきましょう。
選考の効率化を図るため
中途採用は、新卒採用に比べて採用活動に割く時間が短い傾向にあります。
そのため、少しでも選考を効率よく進めるために、SPIを通して面接へ進む人材の絞り込みを行うのです。
能力検査の合格ラインは高くはないものの、あまりにも低い場合は足切りされてしまう可能性があるでしょう。
ミスマッチを防ぐため
先ほど、転職者向けのSPIでは、正確検査の結果のほうが重視されるとお伝えしました。
昨今において、採用活動におけるミスマッチは多くの企業ならびに求職者が抱える問題です。だからこそ、応募者の性格を知ることで、自社への適性があるかどうかを図る目的があります。
転職向けのSPIは合否に影響する?
では実際、転職者向けのSPIはどの程度合否に影響するのでしょうか。
新卒者向けのSPIは、合格ラインは8割以上だと言われています。そのため、同じく8割以上の正答率が必要なのかと思われがちですが、中途採用の場合は3~4割程度で良いと言われています。
ただし、企業によって基準は異なるため、5割程度は正解できるように対策する必要があるでしょう。
転職者向けのSPIの対策について
最後に、転職者向けのSPI対策についてご紹介します。ここでは、3つのポイントに絞ってお伝えしていきます。
実施形式や出題範囲を把握しておく
SPIは、種類や実施形式によって出題される範囲や問題数が変わってきます。
ペーパーテスティング、Webテスティング、テストセンターと事前に自分が面接を行う企業の検査形式はなにかを確認しておくことが重要です。
特に、勉強の時間をあまり割けない方は、頻出問題を中心に対策しましょう。
時間を測って繰り返し解く
SPIには、分野ごとに制限時間が設けられています。
こちらも実施形式によって異なり、ペーパーテスティングは「言語分野30分・非言語分野・40分」、Webテスティングは「合計35分」、テストセンターも「合計35分」です。
SPIに慣れるためにも、問題集などを使い、本番と同じ時間を測って繰り返し解きましょう。
模擬テストを受ける
問題集などで勉強を重ねた上でおすすめしたいのは、模擬テストを受けることです。
期間内に好きな場所で受検できるため、転職活動で時間があまりない方でも受けやすいでしょう。
特に本番に弱い方は、本番さながらの環境で問題を解ける模擬テストは活用すべきと言えます。
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まとめ
今回は「転職」のSPIについて、新卒との違いや実施目的、試験対策についてお伝えしました。
転職活動におけるSPIは、新卒より合否への影響は低いものの、ある程度の対策はしておくべきだと言えます。
本記事でご紹介したことを踏まえて、対策してみてくださいね。
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