プロゲーマーは稼げる? 年収や主な収入源について徹底解説
近年、eスポーツの世界的な普及により、プロゲーマーという職業が注目を集めています。
特に、eスポーツは若者からの人気が高く、2021年にはなりたい職業ランキングにもランクインするほどです。
一方、プロゲーマーは練習時間が長く、給与も低いことから「甘くない」という声も聞かれます。
そこで本記事では、実際にプロゲーマーはどれくらい稼げるのか、収入源や実態について解説します。
目次
プロゲーマーになるには?
プロゲーマーになるには、公式大会で結果を残したり、配信(ストリーミング)でプロチームの目に留まると、声がかけられることがあります。また、プロゲーマー養成のための専門学校に通うのも1つの方法です。
いずれにせよ、「プロ」と呼ばれるのにはゲームへの理解度やプレイスキルなど、相当の実力が必要です。
一方、プロゲーマーになるために必要な資格はなく、年齢問わず誰でもなれるという魅力もあります。
プロゲーマーの年収
プロゲーマーの平均年収は推定400万円前後と言われています。
ただし、年収は幅広く、数千万円~数億円を稼ぐ人もいれば、100万円以下しか稼げない人もいます。
勝てなければ賞金が獲得できず、スポンサーも増えないため、なかなか収入は上がりません。
常に高い実力と結果が求められる世界なので、プロゲーマーだけで生計を立てるのは難易度が高いでしょう。
トッププロの年収
プロゲーマーは実力の世界ですが、トッププロともなると年収数千万~数億円稼げる夢のある職業です。
実際に日本のトッププロ、海外のトッププロの収入を見てみましょう。
主な日本人プロゲーマー
主な日本人プロゲーマーの獲得賞金は次の通りです。
選手名 | 獲得賞金額 | 主なゲームタイトル |
かきP | 約1,228,551ドル | シャドウバース |
ふぇぐ | 約1,003,000ドル | シャドウバース |
むぎ | 約599,418ドル | クラッシュ・ロワイヤル |
ときど | 約598,517ドル | ストリートファイター |
ガチくん | 約554,361ドル | ストリートファイター |
現在、獲得賞金ランキングはかきPが日本人トップで、1ドル150円換算では、1億8428万円稼いだことになります。
また、ゲームタイトルで上位を見ると、日本ではシャドウバースやハースストーンなどのカードゲーム、ストリートファイターなどの格闘ゲームで賞金を獲得した人が多いようです。
主な海外プロゲーマーの獲得賞金
海外プロゲーマーの獲得賞金ランキングは、次の通りです。
選手名 | 獲得賞金額 | 主なゲームタイトル |
N0tail | 約7,184,163ドル | MOBA(マルチオンライン・バトルアリーナ) |
dupreeh | 約2,187,664ドル | カウンターストライク |
Bugha | 約3,645,171ドル | フォートナイト |
フォートナイト | 約1,570,297ドル | ストリートファイター |
Cellium | 約1,329,548ドル | コールオブデューティー |
世界的に見ると、賞金の多いゲームはドータのような格闘ゲームやフォートナイトやカウンターストライクなどのFPSなどが多いようです。
FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)とは、1人称視点でキャラクターを操作し、武器や素手で戦うゲームのことを指します。
なぜ日本人プロゲーマーは収入が低い?
日本人プロゲーマーの年収は海外選手に比べて低いと言われますが、その理由はプレイするゲームタイトルにあります。
以下は、主なゲームタイトルを獲得賞金の多い順に並べたものです。
●ドータ2 ●フォートナイト ●カウンターストライク ●リーグ・オブ・レジェンド ●アリーナ・オブ・ヴァラー ●PUBGモバイル ●プレイヤーアンノウンの戦場 ●レインボーシックスシージ ●スタークラフト II ●ロケットリーグ |
あまり聞いたことのないタイトルも多いのではないでしょうか?
日本では格闘ゲームのプロが多いのですが、格闘ゲームはあまり賞金が高くありません。そのため、獲得賞金が海外に比べて低くなっています。
また、日本では法的な問題で多額の賞金を設定した大会が開かれません。
こうした市場や人気の問題で、日本のプロゲーマーの年収は低めになっています。
プロゲーマーの主な収入
プロゲーマーの収入は、大会で獲得する賞金だけではありません。ここからは、プロゲーマーの主な収入について解説します。
大会での賞金
プロゲーマーとして高収入を得るなら、大会での獲得賞金は重要になります。小さな大会でも数万~数十万円、世界大会で優勝すると数千万~数億円の賞金が獲得できます。
例えば、ドータ2の世界大会は高額賞金が出ることでも有名で、2021年大会では18,208,300ドル(約20億円)の賞金が出ました。
また、大会で優勝すると名前も売れ、多くのスポンサーが付くことから、スポンサー収入にも期待できるでしょう。
チームからの給与
大会賞金とは別に、所属チームからの給与もあります。
eスポーツが盛んになってきた現在では安定したチーム運営ができるようになり、所属選手も安定した給与を得られるようになりました。
ただし、実力がなければ契約打ち切りなど、シビアな世界でもあります。
スポンサーからの支援
プロゲーマーはユニフォームに企業のロゴを入れるなどして、スポンサー収入を得ています。
所属チームのスポンサーだけでなく、個人でスポンサーが付く場合もあります。
活躍次第では、高額なスポンサー収入も期待できるでしょう。
Youtubeやテレビ出演などの副収入
eスポーツ選手は不安定な職業でもあるため、YoutubeやTwichによる配信活動、テレビ出演などによる副収入を得ている人もいます。
人気のプロゲーマーともなれば、配信だけで生計を立てることも可能です。ただし、配信は素人からプロまで多数の競合がおり、ゲームの腕だけでなく企画力やトーク力なども重要になります。
まとめ
プロゲーマーとして稼ぐのは相応の実力が必要ですが、eスポーツ市場の拡大により、次第に良い環境が整ってきています。
ゲームが好きで、プロとして生計を立てたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
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