【簡単に解説】ワーキングホリデーとは?英語ができなくても大丈夫?ワーホリ初心者向けの基礎知識をお伝えします
近年、海外で就労体験するワーキングホリデー(通称・ワーホリ)を希望する日本の若者が急増しています。
お金を稼ぎながら海外生活ができる魅力的な制度ですが、具体的にどんなことをするのか分からない方も多いはず。
そこで本記事では、ワーホリ初心者の方向けに基礎知識をかんたん解説します。
はじめてのワーホリを検討している方、ワーホリが気になっている方はぜひご参考ください。
目次
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは
ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)は、ひと言でいうと海外に長期間滞在できる制度のことです。「working(働く)+holiday(休暇)」なので、海外で休暇を楽しみながら働くことができます。
滞在期間は最長一年間(延長可能な場合あり)で、基本的に18歳~30歳(国によって25歳)までの若年層が対象です。
滞在先は日本と協定を結んでいる国や地域に限りますが、現地観光を楽しみつつ、語学学校で勉強したり仕事をしたりできます。
そのため、英語がまったく話せなくてもワーホリは可能です。現地で語学力を向上させながら海外生活を過ごせるのです。
ワーホリと留学は何が違う?
ワーホリは一見すると留学と似ていますが、その違いは現地で就労できるか否かです。
留学の場合は、学生ビザを取得する必要があり、取得したら就学はできますが就労は不可能です。
一方でワーホリは、ワーキングホリデービザを取得する必要があります。このビザを取得することで、現地で就学できることに加え、就労もできる点が大きな違いとなります。
海外で語学を学びたいだけの場合は留学という形でよいですが、働きながら語学を学びたい場合はワーホリを選択しましょう。
〈一覧〉ワーホリで行ける国
ワーホリにおいて、日本と協定を結んでいる国は下記の29カ国です。
| ・オーストラリア ・ニュージーランド ・カナダ ・韓国 ・フランス ・ドイツ ・イギリス ・アイルランド ・デンマーク ・台湾 ・香港 ・ノルウェー ・ポーランド ・ポルトガル ・スロバキア ・オーストリア ・ハンガリー ・スペイン ・アルゼンチン ・チェコ ・チリ ・アイスランド ・リトアニア ・スウェーデン ・エストニア ・オランダ ・イタリア ・フィンランド ・ラトビア |
この情報は2024年4月時点のものとなります。日本からワーホリに行ける国は、新たに追加または削除される可能性もありますので、最新情報は日本ワーキング・ホリデー協会をご確認ください。
要注意!ワーキングホリデービザは“年齢制限”がある
先ほど申し上げましたが、ワーホリはワーキングホリデービザが必要とあり、そのビザを取得できるのは18歳~30歳までが対象です。
しかし、国・地域によってはさらに対象範囲が狭くなる場合も。(例:アイスランドは18~26歳まで)
また対象年齢は、ワーキングホリデービザの申請時点での年齢となります。つまり、対象の年齢上限の誕生日前日までに申請を完了して取得できれば、実際に入国する際に上限を超えていても問題ないのです。
もしも、30歳ぎりぎりだし……と諦めかけていた方は今がチャンスです。
ワーホリのメリット3選
ワーホリの主なメリットは下記の通りです。
・生活費を稼ぎながら海外で暮らせる
・語学力が伸びる
・グローバルな人脈作りができる
留学では得られないメリットもありますので、ひとつずつ見ていきましょう。
生活費を稼ぎながら海外で暮らせる
留学の場合、学生ビザとなるため就労ができず、事前に留学資金を準備しておく必要があります。
ですがワーホリなら就労が可能なので、生活費などを稼ぎながら海外生活を楽しむことが叶います。
留学費用を工面できない方や、すでに働いている社会人の方にとってもおすすめです。
語学力が伸びる
何度も申し上げますが、ワーホリでは「就労」と「就学」の双方が可能です。
語学学校で基本的な語学力を身につけながら、仕事を通して現地の人とコミュニケーションを取れます。
語学力の向上には実際に話すことが一番だとよく言いますが、まさにそれを体現できるのがワーホリです。
グローバルな人脈作りができる
語学学校では、海外から語学を学びにきた人が中心となるため、さまざまな国の人と交流を持てる可能性があります。
さらに現地の仕事が見つかれば、ほとんどが日本人以外の職場となるため、さらに業務を通して人脈を広げることができるでしょう。
外国人と交友関係を築く大きなチャンスです。
ワーホリのデメリット3選
一方で、ワーホリの主なデメリットは下記の通りです。
・国によって定員制限がある
・仕事が見つからない可能性がある
・場合によってはキャリアに空白期間ができる
ワーホリを検討している方は、少なからずこの3つのデメリットは把握しておきましょう。
国によって定員制限がある
ワーホリは必ずしも希望した全員が行けるとは限りません。国によっては定員制限が設けられています。
ワーホリの人気の国・オーストラリアにはワーホリビザ発給数(定員数)の上限はありませんが、イギリスやカナダでは年単位でワーホリビザの発給数が決まっています。
毎年抽選が行われるのですが、かなりの高倍率です。そう簡単に取得できないと思っていてください。
仕事が見つからない可能性がある
そもそもワーキングホリデービザを取得できても、現地で仕事が見つかる保証はありません。現地で働く権利が得られただけであって、仕事をアテンドしてくれるわけではないからです。
また、英語が話せない場合は、仕事の選択肢が狭まるでしょう。コミュニケーションを多く取る飲食店は厳しい可能性もあります。
希望の仕事がある人はもしかすると仕事探しが難航する場合が考えられますが、職種を問わない人は語学力が高くなくてもできる仕事はあります。
場合によってはキャリアに空白期間ができる
“ワーホリに行くと帰国後の再就職に困る”なんて話を聞いたことがあるかもしれません。
しかしながらこれは、ワーホリに対するちゃんとした目的がない場合です。
なぜワーホリに行ったのか、ワーホリでどんなスキルを身につけたのかをしっかりと言語化できれば、ワーホリに行ったそのものがマイナスに働くことは考えにくいでしょう。
だからこそ特に社会人の方は、多少のリスクがあることを理解しておくとよいです。
まとめ
今回は、ワーキングホリデーについて初心者向けの基礎知識をお伝えしました。
ワーホリは明確な目的を持って行けば、自身のスキルアップに繋がる貴重な経験です。
ワーホリに行きたいとお考えの方は、今回ご紹介したメリット・デメリットをおさえた上で検討してみてください。
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