公務員ってどんな種類(職種)がある?仕事内容や必須試験などをカンタン解説
学生や転職を考える社会人にとって、「公務員」は人気の職業です。
しかしながら、公務員には国家公務員や地方公務員といった種類があり、さらにさまざまな職種に分類されるため違いを理解できていない人が多いのが現状。
そこで本記事では、◎公務員の種類や職種、◎その仕事内容や必須試験について解説していきます。
公務員への就職・転職をお考えの方はぜひご参考ください。
目次
公務員は大きく分けて2種類
公務員の種類は多く存在しますが、大きく分けると「国家公務員」と「地方公務員」の2種類になります。
国家公務員
国家公務員は、国の業務に従事する公務員です。
一般職と特別職があり、国会議員・裁判所職員・防衛省職員などは特別職、それ以外は一般職にあたります。
一般職は、国家公務員採用一般職試験を経たのち中央省庁と地方機関に分類されます。
地方公務員
地方公務員は、都道府県や市町村などの地方自治体に勤める公務員です。
公務員全体の8割以上を占めており、自治体職員や教員、警察官などがあたります。
各自治体や職種によって内容の異なる採用試験に合格することで地方公務員になれます。
公務員の職種一覧(仕事内容・必須試験)
では、公務員の職種を詳しく見ていきましょう。
それぞれの仕事内容や必須試験についてもお伝えしていきます。
行政系
行政系公務員は、主に行政事務や一般事務を行う職種です。
地方公務員の場合、都道府県庁・市役所・区役所・その他関連施設などに勤務して、住民との窓口対応や提出書類の処理、県または国との連絡調整などを行ないます。
一方で地方公務員の場合、出先機関での窓口対応もありますが、1府12省庁では連絡調整や事務仕事が中心となります。
行政系公務員になるには、下記のような試験に合格することが必須です。
・国家総合職
・国家一般職
・東京都Ⅰ類B
・特別区Ⅰ類
・地方上級……etc
技術系
技術系公務員は、特定の分野に関する業務を行う職種です。
ひと口に技術系といっても、「土木職」「建築職」「機械職」「電気・電子職」などの専門分野ごとに採用が行われます。
仕事内容は職種ごとに大きく異なりますが、一例として各分野の維持管理や民間企業との連携、現場監督などが挙げられます。
技術系公務員になるには、下記のような試験に合格することが必須です。
・国家一般職
・地方上級
・東京都Ⅰ類B
・特別区Ⅰ類
専門職系
専門職系公務員は、専門的な分野を必要とする特定分野に特化した仕事に従事する職種です。
例えば「国税専門官」なら、国税局や税務署に勤務をして税の徴収や申告に関する指導などを行ないます。
ほかにも、「裁判官事務官」は各裁判所に配属されて裁判事務の仕事に特化した業務を行ないます。
専門系公務員になるには、下記のような試験に合格することが必須です。
・裁判所事務官採用試験
・国税専門官採用試験
・財務専門官採用試験
・労働基準監督官採用試験
・外務省専門職員採用試験……etc
心理系
心理系公務員は、心理学の知識や技能を活用する職種です。
国家公務員においては厚生労働省や裁判所で活躍し、地方公務員においては病院での心理判定や児童相談所での相談員として活躍します。
心理系公務員になるには、下記のような試験に合格することが必須です。
・国家員総合職
・裁判所職員総合職
・東京都Ⅰ類B
・特別区Ⅰ類 ・地方上級心理職……etc
福祉系
福祉系公務員は、公的な福祉施設に勤務しケースワーカーとして働く職種です。
具体的には児童相談所や福祉事務所で、国民の健康の維持・増進や家庭的な問題における対応を行ないます。
福祉系公務員になるには、下記のような受験資格が定められている場合があります。
・社会福祉士
・児童相談員
・保育士免許
・精神保健福祉士
その上で、地方上級試験を「福祉職」または「社会福祉分野」で受験する必要があります。
公安系
公安系公務員は、住民の安全と平和を守る仕事に携わる職種です。
代表的な仕事でいうと、「警察官」や「消防士」などが挙げられます。
警察官はさまざまな犯罪に立ち向かって住民の平和を守り、消防士は住宅や山間部などで発生した災害に対して対応を行ないます。
公安系公務員になるには、下記のような試験に合格することが必須です。
・警視庁警察官Ⅰ類
・東京消防庁Ⅰ類・Ⅱ類
・全国自治体別ガイド
・皇宮護衛官(大学卒業程度)……etc
資格・免許職
資格・免許職公務員は、各分野のスペシャリストとして働く職種です。
例えば、「看護師」「薬剤師」「保育士」「栄養士」などが挙げられます。
資格・専門職公務員は地方公務員試験を受ける際、下記のような受験資格が定められている場合が多いです。
・看護師免許
・薬剤師免許
・保育士免許
・管理栄養士免許
ただし例外として、保育士や管理栄養士など一部試験においては実施しないケースもあります。
まとめ
今回は、「公務員の種類や職種」「その仕事内容や必須試験」について解説していきました。
公務員には様々な職種があり、仕事によって業務内容は大きく異なります。
本記事でご紹介した内容をもとに、自身の志す職業の試験内容や受験資格などを留意しておきましょう。
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