ADHDの人に向いている仕事5選!特性と強みを活かせる仕事を徹底解説
近年、「大人のADHD」という言葉を耳にする機会が増えてきました。いままでは子どもに多く発症すると言われていたADHDですが、大人でも診断される人が増加しています。
それに伴って、仕事との向き合い方も変わってきており、「自分に合った仕事探し」がより一層考えられるようになってきました。
そこで今回は、ADHDの人に向いている仕事や、仕事に活かせる特徴について解説します。
目次
ADHDとは?
ADHDは「注意欠陥・多動性障害」とも呼ばれ、不注意・多動性・衝動性の特徴がある発達障害の1つです。子どもでは3%~7%が該当し、大人でも3%ほどが診断されます。
仕事面ではケアレスミスや忘れ物が多い、コミュニケーションが苦手などの影響があり、悩みを抱えている方が多くいます。
ADHDは目に見えない障害であるため理解されにくく、生きづらさを感じている人も多いのではないでしょうか。
ADHDに限らず、仕事選びは自分の特徴や長所に合わせて選ぶのが基本です。ADHDについて理解を深め、自分に合った環境・職種で自分らしく働きましょう。
ADHDが仕事に活かせる特徴
ADHDと診断されると「自分は社会に向いてない…」と思う人もいますが、実は仕事に活かせる特徴はいくつもあります。
- ・行動力が高い
- ・興味のあることに集中力を発揮しやすい
- ・判断のスピードが早い
他の人よりも力を発揮できることもあるので、強みについて理解しておきましょう。
行動力が高い
ADHDの多動性・衝動性は思いついたことを行動に起こしてしまう特性ですが、物事に対する行動力があるという見方もできます。
また、行動するに当たってのエネルギーもあるため、新しいアイデアや創造力を生み出し、ハマれば結果を残せるでしょう。
興味のあることに集中力を発揮しやすい
ADHDは注意力が欠如しがちではありますが、自分の興味のあることに対しては人並み以上の集中力を発揮します。
また、それを効率的に達成することも可能です。
この特性は、専門的なスキルが求められる職種や集中力の求められる仕事に活かせます。
判断のスピードが早い
ADHDの衝動性は、判断のスピードが早いと捉えることもできます。そのため、すぐに結論を出すことができ、スピード感が重視されるような職種で活躍できるでしょう。
この特性は、行動力の高さともつながっています。
ADHDに向いている仕事5選
ADHDはその特性上、仕事への向き不向きがハッキリとしています。
例えば、スケジュール管理やマルチタスクなどを苦手としている一方、持ち前の行動力や集中力を活かせば特定の分野で活躍できる可能性があります。
自身の特性に合った仕事を選択すれば、生きづらさも解消されるかもしれません。ADHDの人に向いている仕事は、次の通りです。
- ・営業職
- ・デザイナー
- ・ITエンジニア
- ・研究職
- ・ユーチューバー・ゲーマー
ADHDは、正確性が求められる仕事よりも、アイデアや創造力が求められる仕事の方が向く傾向です。
それぞれの仕事内容、なぜADHDの特徴が活かせるかについて、以下で解説していきます。
営業職
営業職は、顧客の課題解決のための商品やサービスを提示し販売することで、自社の売上につなげる仕事です。
営業職では、初めての相手でも臆さずにコミュニケーションを取ることができるという、ADHDの行動力を大いに発揮できます。
営業職によってはさまざまな企業に足を運ぶため、毎日社内で同じ作業を繰り返すよりも働きやすく感じる人も多いようです。
さらに、自社の商品や同業他社の商品は常にアップデートされていくこともあり、興味のある分野であれば飽きることなく続けられるでしょう。
デザイナー
デザイナーは雑誌や広告・Webサイトなど、さまざまな広告媒体のデザインを手がけます。
デザイナーやイラストレーターなどのクリエイティブ職は、創造力や感性を重視するため、柔軟な発想ができるというADHDの長所を大いに発揮できます。
クリエイティブ職は働き方もさまざまで、組織に所属するだけでなくフリーランスという働き方も選べます。
フリーランスは自分で仕事内容や好きな時間を選んで働けるため、自由度が高いのが特徴です。
周りに合わせられなくて辛い、と悩んでいる人は検討してみましょう。
ただし、フリーランスはスケジュール管理や税金の申告など、すべての手続きをすべて自分でしなければならない点に注意が必要です。
ITエンジニア
ITエンジニアは、情報技術を扱う技術者のことを指します。
ITエンジニアといっても、業務内容はソフトウェアの開発やネットワーク構築、システム運用・保守など多岐にわたります。
ITエンジニアは扱う分野への深い知識が必要であるため、ADHDの集中力を活かせます。また、IT産業は常に新しい技術が更新されていくことから、好奇心の高さも重要です。
ITに興味のあるADHDの人は、高い適性を持っているかもしれません。
研究職
研究職は、企業や大学、研究所などでさまざまな研究に携わる仕事です。
研究職は1つのことを突き詰める集中力が必要なため、興味のある分野に集中力を発揮できるADHDの人に向いています。
ただし、研究内容によってはミスの許されないようなものがあるため、不注意の特性が強い人は注意しましょう。
ユーチューバー・ゲーマー
ユーチューバーやゲーマーなど、柔軟な創造力が求められる仕事もADHDの人に向いています。また、組織に所属せず自由な働き方ができるのもメリットです。
新しい職種のため成功例がまだまだ少ない段階ですが、興味がある人はチャレンジしてみるのも良いでしょう。
まとめ
ADHDは不注意・多動性・衝動性がある障害で、働きにくいと感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし、特性について理解し、長所を活かせる仕事を選べば人並み以上に活躍できる可能性もあります。自分に合った仕事を選び、生き生きと働きましょう!
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